ジョン・ウォーターズの悪趣味映画作法 新版
ジョン・ウォーターズの悪趣味映画作法 新版 / 感想・レビュー
たまきら
自分が大学時代を過ごしたアメリカのへそ・ボルチモアを代表する、倒錯映画界の「ゲロの王子様」が書いた本です。スーパーでよく会いましたが、あのどこを見てるんだかわかんない目で一心に棚を眺めていて、存在自体が異質でおかしかったものです。でも彼を知らなくてもこの本楽しめます!ヒッピー全盛期のアメリカでウッドストックを憎み、パンクよりパンクだったミスフィッツ達の青春に笑いっぱなしでした。いや~面白かった!ボルチモア、機会があればぜひ。あの髪型の人たちはもはや少ないですが、あとは記述とあまり変わらないですよ~。
2016/02/08
wasabi
清く正しきバッドテイスト。映画を愛する全ての人に読んでほしい。「ぼくにとっては、悪趣味こそがエンターテイメントだ。ぼくの映画を見てゲロを吐く人がいたら、スタンディング・オヴェーションを受けたも同然。だけど忘れちゃならない。いい悪趣味と悪い悪趣味は別物なのだ」「辺鄙なところほど強い魅力を感じる。ニューヨークならどんなものにでも観客はいるだろう。だけどもし、そう、たとえばアラバマ州のモビールにファンがいれば、それは自分のやっていることがまちがってない証拠だ」
2014/11/23
spokan
図書館本。尊敬。 「予算が1万ドルしかなければ、何百万ドルあろうと他のスタジオでは絶対やらないことを観客に見せてやらねばならない。席を立つときにも喉に詰まってるような、どうしても忘れられない奴を。」 「ユーモアの楽しみがなかったら、人生なんて無に等しい。」 「ぼくにとっては、美とは一目見たら忘れられないことだ。安心する顔より、びっくりする奴の方がいい。」
2021/09/07
今寺
どうしようもないことしか書いてないのに、そこはかとなく品の良さが漂う文章が超好み。訳文のクオリティの素晴らしさは、さすが、特殊翻訳家だ。 破天荒すぎるジョン・ウォーターの生き様は、他人から見てどうこうじゃなくて、自分の価値観に殉じることの尊さを教えてくれる。やってることは悪趣味で下品だけど、ジョン・ウォーターその人の人格は清らかなんだろう。 もっと彼の映画も見てみたい。
2015/10/14
yyg
ジョン・ウォーターズの趣味・嗜好や初期作品の裏側についてがわかる本で、過激なことしかやってこなかったことが分かる本。普通の人がジョーン・ウォーターズになるのは難しい。
2014/07/15
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