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沈黙 (集団読書テキスト (第2期B112))

沈黙 (集団読書テキスト (第2期B112))

沈黙 (集団読書テキスト (第2期B112))

作家
村上春樹
出版社
全国学校図書館協議会
発売日
1993-03-01
ISBN
9784793381126
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沈黙 (集団読書テキスト (第2期B112)) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

全国図書館協議会の「集団読書テキスト」の中の1冊。年譜を入れても、わずか36ページ。文体はいかにも村上春樹といったスタイル。小説の「場」は空港なのだが、語り手の「僕」と相手の大沢さんは共に空港の職員だろうか。結末からすればどうもそのようだ。中学生の頃からボクシングジムに通うという大沢さんの回想が小説の主軸をなすのだが、そこで語られる事件の真相はついに明らかにはならない。そこがまた村上春樹の小説らしいところでもある。ただ、主題内容としては、よく言えばシンプル、見方を変えればややありきたりの感がなくもない。

2016/08/02

Mijas

深く考えさせられた。進学校でいじめを受けた大沢さんを通して、いじめの構造が描かれる。首謀者青木と何も考えを持たずに扇動される人たち、良心をなくしてしまった人たち。良心に気付いたとしてもどうにもできない閉塞感。集団心理の静かな恐怖を感じた。勝ち負け、優劣、そのような浅薄な価値観にとらわれず、本物の喜びや誇りを持つことが人生の強みになるということ。大沢さんはそれを「深み」という言葉で表現する。「自分が軽蔑し侮蔑するものに簡単に押しつぶされるわけにはいかない。」「深い穴」を持つことの意味を考えたい。

2018/03/26

จีนรัก

最初の方はページを進めるだけでも辛すぎた。同じような文体ばかりで文章に偏見の目を向けたのは初めてです。なんでも「です」つけりゃ良いんじゃないんだよね。でも、本当に後半は結構良かった。まぁマシといっちゃあれなんだけど... 人間ってさまざまな種類いるから、本当に面白いw 騒ぐJKやら、チャラいやつやら、スマホをずっと手から離さないやつやら(笑) このストーリーでは、ネチネチした女みたいな復讐をする人間とその被体を描いてるんだけど、それがなかなか面白かったw

2014/07/25

くろうさぎ

集団読書テキストなるものを知り、数冊購入したうちの一冊。年齢問わず1人でも多くの人に読んで欲しい秀作です。大沢さんが語るように、わけもなく好きになれない人や、青木のような人間にも出会ったことがあります。そんな人たちに費やす時間は、限りある人生の中で無駄でしかないとわかっていても、自分でもどうしようもない時もある。ブレない自分の軸というものを、うまく持ち続けることでしか対処できないのが、やるせない。自分が心からいいと思わないことには賛同せず、嫌なことには即座に嫌と言える強い意志を常に持っていたいです。

2021/05/30

onasu

中高生向けの教材として執筆されたものではないようですが、主人公がふと思いついたことを尋ねて、相手が昔のこと(十代の頃のこと)を話していくというのは、話者が自らのことを客観視するだけでなく、読者は主人公と共にその話しを聞いていくことになるので、二重の意味で客観視したことになるのですね。  そして、そうであっても、またどの立場(教室内での無視)としても、他人事ではなく、自分のこととして考えられるように著すというのは、鍛錬された技術なんだな、と改めて思わされました。

2020/05/19

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