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淋しいのはお前だけじゃな

淋しいのはお前だけじゃな

淋しいのはお前だけじゃな

作家
枡野浩一
オオキ トモユキ
出版社
晶文社
発売日
2003-12-01
ISBN
9784794965998
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淋しいのはお前だけじゃな / 感想・レビュー

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アマニョッキ

短歌とその成立事情で綴られた枡野氏の自伝的日常ストーリー。薄い本だし、行間も広く、字も大きいけれど、とても良質な恋愛ドラマを見せてもらったような心地よさがあって、こんなに少ない文字数で、こんなにも温かくて冷たい心を描けるなんて、ああ枡野さんは日本語に愛されている人なんだなと、たくさん鼻の奥をつんとさせながら読みました。「毎日のように手紙はくるけれどあなた以外の人からである」「感染はあの冬の日のそれっきり潜伏期間九年の恋」オオキトモユキさんのイラストも含めてこの本は完成型。また大切な一冊が増えました。

2018/01/01

るんるん

読むきっかけはタイトルに興味をそそられたから。だれにでも「叶ってほしくない夢」「思い続けたい恋」というものがあること、それが心の隅で発熱しつづけることなどが印象的。いくつになっても不完全なのもいいのかもしれない。

2014/08/25

アコ

【購入】しんどいときは短歌だろう、といつからかおもっている。ふとしたときに自分でも31文字を組み立ててみたくなるものの、もちろんこうはいかないわけで、才能というのはすごい。「肯定を必要とする君といて平気平気が口ぐせになる」「階段にすわって朝を待ちながらゆうべの夢をうちあけ合った」「ファミリーがレスってわけか真夜中のファミレスにいる常連客は」が今回印象深い3首。というのは本を読んだ状況がそんなかんじだったため。だから次回は違うものを選ぶ気もするし、それも短歌集の好きなところ。

2013/08/27

Yutaka Matsuzawa

なぜその歌ができたのか、背景も書いてある短歌集。「今夜どしゃぶりは屋根など突きぬけて俺の背中ではじけるべきだ」「クールさを競い合っても死体にはかなわないから生きている僕ら」「「淋しい」と思ったこともないくらい淋しかったと気づいてしまう」出てくる歌、出てくる歌がすべて切ない。私も過去の色々なことを思い出し、ため息をついたりアーッと叫びたくなった。

2017/12/20

ゐわむらなつき

ストレートな歌い口だから、それだけストレートに胸を打つ。ほむほむもこじらせてるけど枡野さんもなかなか。かつての新海誠の作品に出てくる男共のような、過去の呪縛から逃れられない懊悩に酷く共感してしまう。「感染はあの冬の日のそれっきり潜伏期間九年の恋」に添えられたエッセイには「叶ってほしくない夢」「思い続けたい恋」とある。何かを妄信的に追い続けるのは、心の依り代が必要だからだろうか。そして表題。淋しいのはお前だけなのか、それともそれに続く想いが途切れてしまったのだろうか。

2016/11/03

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