ブラッドベリ、自作を語る
ブラッドベリ、自作を語る / 感想・レビュー
新地学@児童書病発動中
ブラッドベリの生き方がよく分かる本。愛と喜びの人だったというのが実感。愛などというと胡散臭い感じもするが、ブラッドベリは書くことも人生もまわりの人も心から好きだったのだろう。喜びが土台になっていたので、高齢になってからもあれほど作品を書くことができたのだし、喜びこそがブラッドベリのあの想像力をはばたかせる原動力だったのかもしれない。晩年のサイン会(85歳)で居眠りをしながらも、読者のためにサインを書くのを続けようとしたというエピソードには感動した。
2013/12/21
へくとぱすかる
ただのSF作家ではない。何にせよレッテルを貼られるのが嫌いで、自由と幸せのためにやるべきことをやった人。老人になるなら理想像は彼だ。やなせたかしさんとの共通点を感じる。ともに90歳を超えての長生きだったし。とにかく創作や生き方にいろいろなヒントを与えてもらえる本。「何かが道をやってくる」が一般での評価はとにかく、作者自身としては大きな存在の作品と認めていることが端々に感じられて、それも納得。
2014/01/14
林 一歩
Living Legend の代名詞。全ての挿話が素敵でかつ興味深い。なかでも宗教・政治に係る、ある種エキセントリックな考え方には膝を打つ。もっともっと創作を続けて欲しいと切に願う。
2012/06/05
まさ☆( ^ω^ )♬
ブラッドベリは、ここ数年で読むようになり、大好きな作家の一人となりました。何しろ多作なので、絶版になっている本も沢山ありますが、古書店巡りの際は必ずブラッドベリの著作を探しています。好きになると色々と知りたくなり、本作のインタビューもとても興味深く、楽しい読書になりました。面白くて一気読みでした。
2023/05/06
スターライト
サム・ウェラーによるブラッドベリのインタビュウ集。この世に生を受けた時からの記憶を持つという(!)ブラッドベリの記憶力のすごさにまず舌を巻いた。何せ、ウェラーの質問に対し、まるで昨日のことのようにそのエピソードを語るのだから。さまざまな交遊や彼の執筆態度などをその端々からうかがえ、彼のあまりいい読者とはいえない僕が楽しめたのだから、ファンにはさらに興味深いだろう。それにしても映画「白鯨」の件は、何かにつけ出てくるなあ(笑)。小説家だからというわけではないだろうが、名言もチラホラ。ファンなら読もう。
2012/10/10
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