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みんなの宗教2世問題

みんなの宗教2世問題

みんなの宗教2世問題

作家
横道誠
島薗進
信田さよ子
釈徹宗
中田考
出版社
晶文社
発売日
2023-02-02
ISBN
9784794973535
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みんなの宗教2世問題 / 感想・レビュー

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ネギっ子gen

【「宗教2世問題」とは何か ~ 親が特定の宗教を信奉しており、その宗教儀式や宗教活動の影響によって、子どもの養育、発育、発達、成長に著しい障害が発生する問題と定義したい】推薦! 過酷な境遇を生き延びた当事者たちの証言、専門家による論考、海外の研究状況紹介などから、この問題の深層に迫った書。編者は、<「宗教2世」は必ずしも「カルト」として非難される宗教団体の2世ばかりではない。一般的にカルト宗教と見なされない新宗教や、場合によっては伝統宗教の内部でも、「2世問題」は存在する>と。『証し』と対になる読書に。⇒

2023/03/12

スノーマン

山上被告が起こした事件によって、炙り出された宗教と政治、宗教二世。この本も、それがなければ世に出なかった本なのかもしれない。自分や家族の幸せを願い信仰を持つことは悪いことではないのに、のめり込む事により、どんどん負の回転数が上がりもう誰にも止められないことが怖い。私だって生まれた家は臨済宗で自分で選んだわけではないし、結構謎のルール盛りだくさんだと思うけど、押し付けや布教せよと言われたこともなし、行事を守らないからのムチで叩くこともなし。その普通のことが、奇跡のような気がしてくる。

2023/03/22

CCC

経験の重なりが大きいので編者の話はよく伝わった。細かいところまで拾える。映像作品でムチが無視されてる問題は共感もしたが笑った。話に取り込みづらい問題の単純さや、その日常性への無理解辺りが原因な気がします。編者の当事者批評のスタンスにはすっとするものもあった。自分にはこの問題は何を言ってもポジショントークになってしまうという無力感があるが、それがわずかに晴れた。全体としては複数人の当事者と専門家(微妙な人もいるが)に問題を語らせている。各自同じ方向を見ているようで言葉や問題意識にズレがあるのが面白かった。

2023/05/07

C-biscuit

山上被告が最悪の形で問題提起した宗教2世問題についての本である。これまでにも似たような事件は繰り返されているが、結局統一教会に特別な配慮をしていた政府の問題があるのかと感じる。この本では、今回の事件を分水嶺として、現状の宗教2世問題をまとめた本であり、2世の体験談や識者による2世問題など幅広く掲載されている。宗教を扱った有名な小説や映画なども紹介されている。個人的にもビートたけし原作の「教祖誕生」はお薦めである。人の人生を台無しにする宗教とは何の意味もなく、また、新宗教は経済的原理で動いているのである。

2023/03/12

シオン

安倍晋三銃撃事件後に刊行された「宗教2世」について語られている本。カルトと呼ばれる宗教以外の宗教やマルチ商法に傾倒している親を持つ「2世」のインタビューもあり、うまく言葉に出来ないが「2世」という問題の奥、闇の深さを感じた。信仰の自由…成人してから子供に選択権を与えて欲しい…子供は親を選べない。信仰を押し付けられた子供は辛すぎる。

2023/06/09

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