いちど混じってみたかった
いちど混じってみたかった / 感想・レビュー
仁藤
著者の考えに共感できない 66点
2018/01/03
れじーな
興味本位で読んだら意外と重かったです。それこそ興味本位、で自分が属するものとは違う世界へ混ざりに行く著者ですが、次第に何処にも混ざれない自分を見つめる羽目になるという逆説で、最後は切ないというか悲しいというか、何とも居た堪れない気持ちになりました。最初は偶に偉そうな物言いなんかが気になりましたが、時には間違えるけど、頑張っているのに、弾かれる、拒まれる。そうして覚える孤独感や寂寥感は、とても共感できるものでした。何だか私も良く自分が、何処にも居ない、透明になったみたいに感じることがあるのです。
2011/10/22
まえちゃん
「尾行編」と比較するとかなり苦しい。「同性愛者の集まる映画館」や「六本木の秘密パーティ」などは、「混じる」というよりも普通に客として入場しているわけだし、「アダルトビデオの撮影現場」も監督にお願いをして見学させてもらったという感じだ。企画の先行を持て余している。前作のパワーの持続はできず、混じりたいという欲求は薄くなっているんだろうなぁ。「尾行」から読み続けたオイラには、息苦しくなるような緊張感をしいられる本だ。
2009/12/26
聖月
◎◎他人の結婚式に混じり、見知らぬ人々の様子について、花婿花嫁のなれ初めについて、仲人の様子について観察する。どうやって、混じったのか。それは、誰かに頼まれたであろう、スナップショット用のカメラマンのふりをしてだ。座席こそないが、写真を撮るふりをして、最初から最後まで混じっているのである。
2000/08/28
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