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君の名残を

君の名残を

君の名残を

作家
浅倉卓弥
出版社
宝島社
発売日
2004-06-15
ISBN
9784796641333
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君の名残を / 感想・レビュー

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現代から平安末期へタイムスリップした武蔵、友恵、志郎。現代へ戻ることもできず、同じ響きの名前を持つ歴史上の人物として生きることになる三人。歴史の流れを知っているので、その行き着く先が見えてしまうのが哀しい。自分の意志で選び歩んでいる道なのか、それとも、運命として定められ歩まされている道なのか。彼らがどう動こうと歴史は変わらない。残酷なまでに。それでも、大きな時代のうねりの中で「今」を必死に生き抜いた彼らの姿は胸を打つ。巴と大姫のシーンは号泣だった。いつか生まれ変わった先で、きっとまた出会える。そう信じて。

2020/05/10

さおり

ひとは死ぬ。歴史に名を刻むあなたも、なにも残さない私も、いつかは等しく死ぬ。そんなことわかってるんだけど、それでも。どうか死なないでと願いながら読みました。時に呼ばれ、八百年前の乱世に下りた3人の若者が、それぞれに運命を受け入れて懸命に生きる。はー、凄かった!堪えても堪えても涙が出るので、目が痒いよ。5日間をかけて分厚い2段組の本を読了しての感想がこれではあかんのかもわからんけど、言いたいことはただひとつ。木曽義仲って、めっちゃかっこいいな!

2020/12/29

ジンベエ親分

大作大河ドラマ。なんせ上下二段組で570ページもある。現代から平安時代末期にタイムスリップした3人の中高生がそのまま歴史上の人物である巴御前(木曾義仲の妻)、武蔵坊弁慶、北条義時となり、源平の戦いを生きていく。どうしたってその容貌から手塚治虫の火の鳥シリーズの我王を彷彿とさせる人物も出てきたりする。乱世編がちょうど同時代だったなぁ。大河ドラマだけあって登場人物も多く読み応えたっぷりで、特に巴と弁慶の運命は因縁深くラストまで物語を牽引する。これ、ほんとにNHKの大河ドラマの原作に採用してくれないかな。

2020/01/02

とも

★★★★「切なさ」を書かせれば一品の作家。 当作は題材は歴史に取っているが、やはり優しくも切ない物語となっており、しみじみとしたいときにはいい作品です。

2015/12/27

りんご

友恵というキャラクターが実にいい。剣の腕が立つので男勝りかと思いきや、ちゃんと女なのです。高校生男女3人が源氏と平家の戦いの世の中にタイムスリップ。大きな時の流れは高校生たちはご存知で(自分、このキャラになったってことは、、、終わりはあの辺って事っしょ?)って察します。そう、時の流れは分かっていても、日常は過ぎます。終局では自分たちがこの世に呼ばれた訳が各自解釈で示唆されますが、私の胸に(納得/辛い/良い)の気持ちが同時に湧いて苦しいね。今年はなんかご縁があるのでNHKの大河を見てみようかなと思ってます。

2022/01/15

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