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湘南ノート

湘南ノート

湘南ノート

作家
式田ティエン
出版社
宝島社
発売日
2009-10-09
ISBN
9784796673358
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湘南ノート / 感想・レビュー

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nyanco

このミス出身の式田さん、前作ではもういいかな…などと思ってしまいましたが、これは凄くイイ!文章が凄く読みやすくなり、短編の連作というスタイルも合っている感じ。6編の作風もテーマも様々で別の作家によって書かれたオムニバスのように感じたりするくらい。それでいてお話は、人と物がすれ違い、絡み合い繋がっていく。6色の色合いの違った色鉛筆が最後にはきちんと筆箱の中におさまった感じ。スルーしなくて本当に良かった!もう一度、式田さんの作品、手に取る価値ありだと思います。おススメします。

2009/11/12

虫尾 

主人公も語り手も違う短編が、各々メインストーリーを侵さない程度に作中でニアミス、リンクしていくのが微笑ましく、時に伊坂幸太郎を彷彿させたり。 手放しで感動するにはどの作品にもトゲがありすぎるが、ひとの信じる「常識」というものの底の浅さが繰り返しのテーマとなっていて考え深い。

2010/08/24

しぃ

★図書館★湘南が舞台の連作短編集。ヘタすると週に1回は通っているので、景色が目に浮かびより楽しめた。少しずつリンクする登場人物達とそれぞれ毛色の違う6編。最後はキレイにまとまって読後感が良い。ひとつ残念なのは装丁。わんこはとても可愛いですが。。。

2010/01/20

すの

決して万人に薦められるほどの強さは持たない。タイトルに湘南とネーミングし、舞台にするが、いわゆる若者の文化的な軽い話しでないところはよい。様々な年代と立場の人間が、それぞれに関わる「事件」。それらが葛ケ浜のかつての漁師小屋をすれ違いの交差点として描かれる。それぞれが連携してひとつの物語を作るのではないが、しかし繋がって紡がれている。最後のエピソードが、この作家のデビュー作ばりに「君」という二人称を持ってきたところがとても嬉しかった。

2009/12/07

emi

不思議な魅力のある作家さんだなぁ、と。一冊の本の中に様々な式田さんが見えて、次作がまた楽しみになってきた。

2009/12/28

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