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氷河期 ―ルーヴル美術館BDプロジェクト― (ShoPro Books)

氷河期 ―ルーヴル美術館BDプロジェクト― (ShoPro Books)

氷河期 ―ルーヴル美術館BDプロジェクト― (ShoPro Books)

作家
ニコラ・ド・クレシー
小池寿子
大西愛子
出版社
小学館集英社プロダクション
発売日
2010-11-09
ISBN
9784796870801
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氷河期 ―ルーヴル美術館BDプロジェクト― (ShoPro Books) / 感想・レビュー

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コットン

厳しい氷河期で移動する探検隊が苦労の末に見つけた遥か昔の人類の遺産である美術品達!アートとコミックの狭間から抜きんでたバンド・デシネ本。

2018/11/21

キジネコ

間違い続ける人類が氷河に呑まれて、滅びの時を迎えます。僅かな末裔が過去の繁栄と文明を支えた情報の気配を辿って氷原を彷徨います…臭覚で文明を語る異能の犬、豚の遺伝子を持つハルクが先導する探検隊が発見した地底に埋もれた大きな家。嘗てルーブルと呼ばれた其処は城塞「狼狩りの小屋」だったとテラコッタの狼人間が皮肉に嗤う。物質の則を超えて融合する意識、ドラクロワが、十字架のキリスト達が、画家に扮した猿が、ジャコメッテイが、牛頭型のリュトンが、終焉の幕を引きます。形を捨てて新世界へ旅立つ神々の偶像。世界の終わりの物語。

2019/02/16

内島菫

現代の社会が滅んで数世紀後の人類が、ルーブルの美術品をそれとは知らずに発掘し、立てた仮説が人間への批判になっているという設定が、あまり面白くなかった。作者は「人類の文明、芸術、政治について何一つ偏見も先入観も持たない人が展示品を見たらどのような解釈をするだろうと考えてみたかった」と述べているが、描かれている解釈は(当然だけれど)「何一つ偏見も先入観も持たない」ものではなく(しかもそんなきれいごとなどあり得ないのだけれど)、別の偏見や先入観なのだ。

2018/07/28

りー

うわ、『レヴォリュ美術館』も良かったがこれはそれ以上!柔らかいタッチの絵が僕には相性が良かったのが大きい。遥かな未来、氷河期に突入して分厚い氷の下に封印されてしまったルーブル美術館を探検隊が訪れる。歴史的嗅覚を持つ犬によるルーブル美術館収蔵品とのやりとりや、同じく実際に所蔵されている絵画による出鱈目な絵解きなど、飽きさせないストーリーも良い。もっとも、終盤は広げた風呂敷を畳むどころか引っくり返して終わったきらいもあるけれど。ルーブル美術館に行ったことがあれば多分何倍も楽しみが膨らむんだろうなぁ。

2014/03/04

出世八五郎

BD=バンド・デシネ・・・。恐らく、ルーブル美術館により多くの人々に興味を持ってもらう為、・・・ルーブル美術館の存在を際立たせる為に依頼された作品=BDだと思う。故に漫画的(orBD)に面白いというよりはガイドブックのような作品になる。巻末には作品内で出てきた展示作品の解説がある。これでルーブルに行きたいとは思わないけど、まあ、行ってみたいよねとは思う。

2016/12/25

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