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ピノキオ (ShoPro Books)

ピノキオ (ShoPro Books)

ピノキオ (ShoPro Books)

作家
ヴィンシュルス
原正人
出版社
小学館集英社プロダクション
発売日
2011-09-22
ISBN
9784796870979
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ピノキオ (ShoPro Books) / 感想・レビュー

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キジネコ

翻案ピノキオ、バンドデシネ。キツくて大部で、力作で飛んでおられます。エロでグロでナンセンスと並べればアンダーグラウンドの不条理。マッドサイエンティストゼペットが創り出した人型兵器ロボットと、その脳内に住み着いた芸術家気取りのゴキブリが人の欲望渦巻く世界を漂流する物語。核廃棄物の不法海洋投棄によって生まれた怪物が外郭の物語を引き受け並行して語られる幾つかのストーリーとの邂逅がシュールな笑いと皮肉な物悲しさを読む者の心理に刻みます。私達が知っていたピノキオに時代が与えた陰翳が凄まじい。お子様にはダメ…かな。

2020/05/04

芍薬

利己的で下衆でちょっと酷かったです。ブラックユーモアもグロもおっけーなのですが、子供が絡んで個人的に精神削られる作品でした。

2014/06/16

りー

くだらないし薄汚い。しかしそれがどこか物悲しい。大変にスラムでパンクな大量殺戮兵器ピノキオの話。バンデシネは日本のマンガ感覚で読むとその純粋なボリュームと詰め込まれた情報量に圧倒されてしまうものが多くて、あくまでマンガとは別物なんだと腰を据えて読まないといけない。しっかり読み込むと数々の伏線とその回収が秀逸なんだけど、そもそもの下劣さに耐性が無いと読むのに苦労することは請け合い。ピノキオは原作もそうだけれど結構読む人を選ぶ本なのかもしらん。

2014/02/10

まみ

ピノッキオのストーリーを翻案したバンドデシネ。シュールでブラック。ゼペットじいさんもジミニーもほんとろくでもない。終始無表情でばんばん殺戮してしまうピノッキオにいつの間にか愛着を覚えてしまうからふしぎ。かわいいの。ピュアなの。人間になんて、ならなくていいんじゃない。

2012/05/13

ROOM 237

【手塚先生?】フランスのバンド.デ.シネ(漫画と画集のハイブリッド)作家が描く、ダークファンタジーピノキオ。ずっしり重い圧巻の200頁オールカラーの冒険ミステリ仕立ては、ほぼセリフなしだけどじっくり読んで眺めて楽しめました。金儲けのため大量破壊兵器ロボットのピノキオを作り、軍に売る男の風貌がどう見ても手塚先生。ピノキオはアトム?そして盲目の家無し黒人ワンダーはどう見たってS.ワンダー。綺麗な表紙に対し中身はブラックでちとグロい中、白雪姫も参戦。唯一無二の素晴らしい才能、図書館本だけどこれは買い。

2019/12/19

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