SQ “かかわり”の知能指数
ジャンル
SQ “かかわり”の知能指数 / 感想・レビュー
overture
SQを高めてみんなが密な関係になろうと主張している本ではない。むしろ、その人なりの「適切な範囲」でのかかわりを模索していくことや、顔だけは知っている他人を増やしていくことなど、「多生の縁」の重要性が強調されている。そして、中規模地方都市やライフスタイルセンターなどをヴィジョンとして提示しながら、コミュニケーションの生じやすい環境をいかに作っていくかが考えられている。個人のコミュニケーション能力を問題にするのではなく、誰もが緩やかなかかわりをもちやすくなる環境を考えようとする姿勢には共感できた。
2012/05/27
Roy。
【幸せに生きるためには】 社会貢献という言葉には方に力の入ったイメージがあるが日常生活の延長で自分にできることをやっていくことも十分に社会貢献である。また、遠すぎない未来を考え、モノより心を大事に、自分の生活圏の中で他人を思いやることが幸福度を高め人生を幸せにできる。 高度経済成長期での地域との関わり、都市への進出からその後の変遷をたどり、地域社会家族との関わりの変化を追える1冊。 コロナ禍で加速した面もあるが職住分離からテレワーク的住宅への変化することを当てていたのも興味深い。
2021/01/03
とろこ
特に目新しいことは書かれていなかったけど、「familiar stranger」はいい言葉だと思った。電車で毎朝一緒になる人とか、行きつけのお店の店員さんとか、「よく知らないけど顔見知り」レベルの人の存在にいざというときに救われるのかも。 アイデアまではおもしろいのに肝心なところで「何らかのかたちで」と逃げちゃうのがもったいない。ぶっとんでてもいいからそこを聞きたかった。
2012/12/15
ころこ
1章の幸福論の構想が、2章以降どこかへ忘れててきてしまっている、と感じます。好意的にみれば、本書は1章と、2章以降の異なる内容をたまたま1冊に纏めたという事になるでしょう。客観的な基準であるというSQは、経済的幸福のルサンチマン形態ではないか、他人の内心である幸福をなぜ道徳的に押し付けられなければならないか、という基本的な疑問に、鈴木さんは答えなければならないでしょう。
2016/11/07
Koji Takahashi
オーディオブックで購入。人との関わりを上手く持てれば良し。そういう人が周りに増えれば良し。周りに良い影響を与えられる人は、人として働く人としてとても良い。心の内側に対するアプローチを期待していたが、社会学的な内容でした。SQ(関わりの知能指数)の平均点は下がりつつあり、意識する事、スキルを身につける事が大事になると感じます。
2012/09/04
感想・レビューをもっと見る