黄色いダイアモンド (ビーボーイノベルズ)
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黄色いダイアモンド (ビーボーイノベルズ) / 感想・レビュー
辺辺
旧版読済。木原さんしか書けないらしさあり。中盤は痛いのに、最後はハッピーエンドで珍しく甘々。書きおろしを加えて親子共々幸せになれてホッ。う~む、木原さんの描く人物像にリアル感がある分だけ、感情輸入しやすくてのめり込んで一気読みの引力あり。(こんな人、身近にいるいるみたいな?笑)個人的に、「歯が痛い」の短編をもっと深く掘り下げて長編で読みたかったな。思春期の複雑な心の揺れ動く様、見事である。あくまで一希望ですが、同性同士の恋愛物語よりもいじめや発達障害等の社会問題にメスを入れたらもっとファン層広がるはずよ。
2022/04/01
ミヨ。
★★★★☆ 数億年ぶりに紙の本を買った。絶版だった時は定価の6倍以上の値段で競り落として、でも、何の後悔もしなかった傑作。と言っても何年も前。今読んだらちょっとは感想変わるのかなと恐る恐る読んでみた。結果。木原先生の作品は私の心を何とも形容し難い感情にさせる事に変りは無かった。凄く幸せなのに凄く悲しいんだ。やっぱ唯一無二。挿絵は絶版の門地先生のがしっくり来たな。。
2021/07/22
みもざ
新書を新書で新装版。なかなかない。読む前から読むのが辛い。まえに読んだのを覚えてるから。どんなに好きな作家でも筋を忘れることはままある。でも木原作品はそんな腑抜けた読み方を許してくれない。すべての作品が違うモチーフでできてる。忘れることはない。痛いまま。
2021/08/14
へへろ~本舗
「歯が痛い」俊一が可哀相、いじめ駄目!そして勇がもぞこい。あー、久しぶりに痛くて刺さる木原さんを読んだよ
2021/07/18
梨。
これは恋愛小説というより家族の話。メインは表題作の「黄色いダイヤモンド」なんだろうけど、個人的には「歯が痛い」がかなり刺さってしまいボロ泣き。勇の父親としての愛に苦しいくらい泣いた。3つの物語を通して俊一の成長が見られるのも嬉しい。これもはや主人公は俊一だろう。邦彦が自分も一緒に父親になるという道を選ばなかったのが素敵だと思う。ちゃんと勇を自立させて、俊一と勇の親子の時間を奪わなかった。それでもサポートは欠かさないところがいい男すぎる。それでいて俊一の反抗期にもめげずに勇のことを諦めないんだからすごい。
2022/05/28
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