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最終陳述

最終陳述

最終陳述

作家
法坂一広
出版社
宝島社
発売日
2014-04-21
ISBN
9784800226198
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最終陳述 / 感想・レビュー

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それいゆ

裁判員裁判制度の不十分なところをうまく小説に取り入れており、法廷の臨場感も真に迫ったものがあり、さすが「このミス大賞」受賞者の作品です。この裁判例は、内容も浅くて特に感動するような展開でもないので、軽く読み流してしまいましたが、物語の設定は私の好きなパターンなので満足です。私は法学部で学んだこともあって、ぜひ一度裁判員を経験したいと願っているのですが、そう簡単には機会は巡ってはきません。

2014/06/11

aquamarine

二人を殺めて強盗殺人罪に問われ、罪を認めていた男の最終陳述。突然傍聴席から犯人は自分だという声が上がる…被告人は無罪なのか、真犯人は誰なのか。中盤までは冗長と感じ苦戦しましたが、後半は先が気になって一気に読みました。裁判員裁判という状況ゆえ期限の関係で手続きは簡素化され、弁護人検事警察に加えて裁判員の思惑までもがぶつかり合いこんな状況で正しい裁判ができるのかという恐怖すら感じます。最終的に誰が何をしたくてどう動いているかは想像しやすいですが、提示される問題については改めて考えるきっかけとなりました。

2014/11/26

ダイ@2019.11.2~一時休止

裁判員裁判を扱った作品。オチは読みやすいが展開が早く面白かった。登録数の少なさが残念で、誰か読んであげて。

2014/06/03

ren5000

忙しい合間をぬって読んだこともあり、物語に入っていけず斜め読みになって読了してしまった。こんな時にこの本をチョイスした自分が悪いです。裁判というものの過程は勉強になりました。機会があれば再読したいです。

2015/01/19

ito

福岡地方裁判所において、強盗殺人事件の裁判員裁判において、最終陳述が行われた。傍聴席の男がいきなり「その人は犯人ではありません。殺したのは私です」と名乗る。ストーリーがとても丁寧に描かれて、事件の真相と判決の方向まで完結しているあたりは、現役弁護士作家の手腕を感じる。裁判員裁判や死刑制度の是非を絡めた説明もわかりやすく、検察、弁護側、裁判官と裁判員それぞれの思惑、組織事情によって行われる裁判背景、リアルな法廷劇は楽しめた。登場人物のそれぞれの立場は理解できたが、登場人物の心理描写がもっと欲しい。

2019/04/28

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