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国芳猫草子 おひなとおこま (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

国芳猫草子 おひなとおこま (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

国芳猫草子 おひなとおこま (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

作家
森川楓子
出版社
宝島社
発売日
2016-12-06
ISBN
9784800257093
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国芳猫草子 おひなとおこま (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) / 感想・レビュー

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ぶち

絵草紙の『朧月 猫のそうし(現代語訳:おこまの大冒険)』へのオマージュだと作者が言う通り、登場猫の名前や舞台設定など、ニンマリしちゃう箇所が盛りだくさん。黒猫の耳の黒焼きから調合した薬を飲んだら猫語が分かるようになったという山東京山が、猫から聞いた話として起こし、歌川国芳が挿絵を描いた『朧月・・・』。この本では、"鰹節問屋"の娘・おはまが怪しい薬を飲んで猫語が分かるようになります。そして、国芳の飼猫・おこまと大活躍するのです。この凸凹コンビの可笑しさに謎解きの面白さも加わって、なかなか楽しいお話しでした。

2020/02/23

真理そら

おひなは国芳の女弟子兼娘・とりの子守をしている鰹節問屋の娘。おこまは国芳の飼い猫でやや夢見がちな女のコ。幼き日の河鍋暁斎も登場するし国芳一門と猫好きにはたまらない作品。

2020/05/17

yumiha

猫のおこまと、猫の言葉がわかるおひな(国芳の通い弟子)の活躍。本書は、おこまはもちろん、とらや岩ぶちなど間違いなく猫が生き生きと活躍する。猫の世界から見れば、人間世界はなんと浅ましく愚かしいものかと思わされる。河鍋暁斎も歌川国芳の弟子だったこと、本書で初めて知った。

2020/10/29

宇宙猫

★★★ 「ねこだまり」の短編が面白かったから読んだ、江戸時代の「朧月猫の草紙」のパスティーシュ。国芳の弟子だが絵が下手な大店の娘おひなが、いなくなった国芳の猫おこまを探すため妖しげな薬を飲んで猫と話せるようになり、旗本の御家騒動にまきこまれる。猫の話も楽しいけど、国芳一門の絵の話もちゃんと絡めてあって面白い。

2020/06/11

緋莢

幼い頃から絵を描くのが大好きで、たまたま手にした「団扇絵」に惚れこみ、それを描いた歌川国芳に弟子入りした日本橋にある鰹節を扱う「又旅屋」の娘・おひな。だが、絵の腕はからきしで国芳の一人娘・とりの子守をしている事の方が多かった。ある日、とりが何者かに誘拐されてしまう。 とりを探す最中に、謎の薬師に薦められた薬を飲んでおひなは、猫の言葉が分かるようになった。猫の協力を得て、とりは無事に見つかるが、首無し死体が絡む不穏な事件に巻き込まれてしまい・・・

2017/02/08

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