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嘘をつく器 死の曜変天目(ようへんてんもく)

嘘をつく器 死の曜変天目(ようへんてんもく)

嘘をつく器 死の曜変天目(ようへんてんもく)

作家
一色さゆり
出版社
宝島社
発売日
2017-07-22
ISBN
9784800275554
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嘘をつく器 死の曜変天目(ようへんてんもく) / 感想・レビュー

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starbro

9月の1作目は、第14回『このミステリーがすごい!大賞』大賞受賞作『神の値段』に続いて、一色さゆりの新作(2作目)です。本作もアートミステリ、題材的にも好きな感じですが、もう少し書き込んで殺人の必然性の納得感があった方が良いと思います。著者はこの路線でずっと行くのでしょうか?

2017/10/01

ナイスネイチャ

図書館本。大物陶芸家が殺され、死が付きまとう曜変天目という茶器をめぐるミステリー。釉薬など勉強になりましたが、お話としてもう少し呪いとかドロドロ感を味わいたかった。傑作が生まれる偶然性とか新興宗教絡めた謎とか所々によかったのですが、なんか消化不良。すいません。

2017/10/07

ダイ@2019.11.2~一時休止

陶芸ミステリー。ミステリーとしてではなく、陶芸の世界を楽しむのが正解?。

2017/08/28

アキ

妖しげな曜変天目をめぐる殺人事件のミステリー小説。誰が犯人かの推理より、主人公・町子と、保存科学の研究者・馬酔木との曜変天目茶碗にまつわる知への冒険にワクワクした。鉄釉は七変化するが、鉄分が多いと天目釉のように黒くなり、少ないと青磁釉みたいに淡い青色になる。青磁は素地自体が磁土、つまり岩で、青瓦は陶土に釉薬で青磁にしたもの。天目茶碗を作る現代陶芸家も多くいるが、シャボン玉やCD-ROMの色彩変化のように、光により移ろう紋様が科学的に解明されるのだろうか。著者の作品はこれからも追いかけたい。

2022/05/15

あも

東京芸大卒、ギャラリー勤務という経歴を生かしたデビュー作『神の値段』に続く第2作。京都は鞍馬で作陶を続ける陶芸家が殺され…という美術ミステリ。読んで損したとは思わないが、特別に驚きも興奮もない平均点な1冊。読みやすくて一般ウケしそうな話を書ける作家だと思うので、今後得意分野以外のフィールドに活躍の場を広げられるか・もっと深みのある話も書けるのかが肝かな。ここのところ茶器や焼き物を見るのが好きなので、京都のものづくりに携わる人達の事情や思いなど興味深かった。陶芸家がメインになる小説って初めて読んだ気がする。

2017/11/01

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