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もういちどベートーヴェン

もういちどベートーヴェン

もういちどベートーヴェン

作家
中山七里
出版社
宝島社
発売日
2019-03-20
ISBN
9784800293213
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もういちどベートーヴェン / 感想・レビュー

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starbro

中山 七里は、新作中心に読んでいる作家です。音楽ミステリ「さよならドビュッシー」シリーズは、初読です。ベートーヴェンをBGMに読みました♪ベートーヴェンをモチーフにした音楽ミステリと思いきや、著者版「教場」+ピアノコンテストでした。他のシリーズ作品も機会をみつけて読みたいと思います。本作が平成最後の読書でした。令和の時代には、どんな素晴らしい作品に出逢えるでしょうか?

2019/04/30

しんたろー

久々の岬洋介シリーズ最新作は彼の司法修習生時代を同期・天生の目線で描く「悩める天才」の成長物語。凡人としては天生の気持ちに頷きつつ、司法試験後の流れが興味深かったし、実際の事件を検証しながら真相を見破る岬の推理も相変わらず鋭くて楽しい。1作目以外は「ミステリよりもヒューマンドラマ」の色合いが濃いシリーズだが、それが魅力でもあるので満足。ゲスト出演の高遠寺静が語る「自分以外どれだけの人を幸せにできるかが、その仕事の価値」という趣旨の含蓄ある言葉に考えさせられた。岬が還ってくる予告が巻末にあるのも嬉しかった。

2019/08/05

旅するランナー

今年2020年はベートーヴェン生誕250周年だったので、コンサート行きまくるぞって意気込んでたんだけど、コロナにすっかり意気消沈させられました。これも何かの運命なんですかね。まあ、この小説に合わせて、ピアノソナタ第32番・第21番ワルトシュタインを聴くと、気分がイキイキしてきます。お話は、司法研修生を主人公に、絵本作家殺人とピアノコンクールが交差します。司法試験断トツトップ合格者である岬洋介の天才ぶりが世間離れして、どうかなぁとは思いますけど、確かに憎めないキャラですね。粋なミステリー仕立てになってます。

2020/11/18

nobby

「あなたはひどい人だ」中盤で岬の発した一言が、読了して余韻に浸る今、何と熱く魂を揺さぶるのか…『どこかでベートーヴェン』の高校時代を経て、今作では司法修習生としての研鑽をつむ。そこで垣間みえる天才的な姿への羨望や訝しさに戸惑いながらも孤高で達観的。そんな中で現役教官としてテミスへ導く静おばあちゃんの登場が嬉しいばかり!ある絵本作家の殺人事件への執着と並行して、ミューズに呼び戻される後半はワクワクしながら一気読み。そのピアノ演奏描写の疾走感と力強さはお見事!分かりやすい真犯人も程々に、次回予告目にして歓喜!

2019/04/23

いつでも母さん

本当にやりたいことが、進みたい道があるのを堪えて他の道を進もうとするって、Sなの?Mなの?一人の人間に二つの才能。同期の天生でなくても嫉妬するよね。しかしながらその天生のお陰で確固たる信念が進むべき道がはっきりした岬洋介の司法修習生時代の事。高遠寺静教官が言う「仕事の価値は自分以外の人間をどれだけ幸せにできるかで決まる」洋介だけでなく今、迷っている人の心にも響きますね。次回『合唱~岬洋介の帰還~』がもう楽しみでならない。それにしても、修習生に見破られるなんて警察の捜査は杜撰では?

2019/04/19

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