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光を継ぐために ウルトラマンティガ

光を継ぐために ウルトラマンティガ

光を継ぐために ウルトラマンティガ

作家
小中千昭
出版社
洋泉社
発売日
2015-02-12
ISBN
9784800305893
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光を継ぐために ウルトラマンティガ / 感想・レビュー

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Bugsy Malone

著者は『ウルトラマンティガ』最終三部作への流れをつくり、後に『ウルトラマンガイア』のシリーズ構成を行った脚本家の小中千昭さん。ご自身のウルトラマンに対する考えや、当時の真剣さ故のスタッフとの軋轢、あの感動的な最終話に至るまで気持ちの変化や経緯を語っておられます。収録されている対談を含め、それらからは若きプロデューサーの熱意の元、誰もが良いものを創ろうとしていた想いを感じる事が出来ました。 放映から25年経っても消える事のない光、そして誰もがその光になれる事を教えてくれた『ウルトラマンティガ』。ありがとう。

2021/01/11

まえすとろ

新しいウルトラマン像を確立した「ウルトラマンティガ」そのシリーズ全般で主要な脚本を務めた小中千昭が20年の時を経て記したティガの回顧録。だが、殆どの事柄が切通理作著『地球はウルトラマンの星』に記載されたロングインタビューで既に語られてきたエピソードはファンにとっては既知のことばかり。ティガの前身ともいえる「ウルトラマンG」に関する部分の記事も1992年に刊行された宝島社の『怪獣学・入門!』での文章を採録。なぜ今『ティガ』なのか?企画を持って来られたので書きましたという印象がファンとしてはかなり寂しい。

2015/03/09

KANEO

16年のブランクを経てTVに蘇ったウルトラマン。その新時代の“初代”ウルトラマン『ティガ』はシリーズ屈指の名作となりました。本書は全52話の中でも作品の方向性を決定付けるような印象的な脚本を手掛けた著者による回顧録。平成の【今】ウルトラマンを作る意味を模索し、過去の焼き回しではない新たなウルトラマン像をスタッフ一丸で築き上げた一年が語られています。後半には著者が手掛けた脚本が全話収録されており、あの頃の土曜日夕方のときめきが蘇ります。『ティガ』を愛した全ての“輝けるものたちへ”! ファン必読の一冊です!

2015/02/18

活字スキー

平成ウルトラマンの嚆矢となった『ティガ』の脚本(の一部)を担当した小中氏による制作秘話及び関係者との対談、脚本。実際に作品を観てない人にはピンと来にくいし、ガチの特撮ファンには物足りないかもしれないが、幸運にも多感な十代にリアルタイムで出会い、感銘を受けたボンクラとしてはたまらない内容だった。TVシリーズを一年続けるというのは本当に修羅場の連続、想像以上にやっつけ仕事でびっくりすると同時に、それ故に「新しいウルトラマン」を描こうとするスタッフの熱意が迸った側面もあったのだろう。

2016/02/14

うがり

メインとなる作品を多く手がけた脚本家・小中千昭のティガの回顧録。脚本や監督が統一されてないから、ドラマとしての奥深さが出ているのがティガであるが、その内情はそれぞれの個性やウルトラマンへの想いが交錯した結果そうなっているだと、この本を読むとよく分かる。「ダイゴは人であり光」という設定はその交錯した想い故にできたものであり、スタッフ一人ひとりの特撮愛が溢れているから成り立つものでもあったのかもしれない。特撮やスーツアクターの違いも書いてあったので、そこに注目してまた見ようと思う。

2019/03/26

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