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立川談志 まくらコレクション 談志が語った“ニッポンの業" (竹書房文庫)

立川談志 まくらコレクション 談志が語った“ニッポンの業" (竹書房文庫)

立川談志 まくらコレクション 談志が語った“ニッポンの業" (竹書房文庫)

作家
立川談志
和田尚久
出版社
竹書房
発売日
2015-01-22
ISBN
9784801900653
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立川談志 まくらコレクション 談志が語った“ニッポンの業" (竹書房文庫) / 感想・レビュー

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厩戸皇子そっくりおじさん・寺

面白い!落語に入る前の「まくら」の部分を文字に起こした本なので、談志のあの声や語り口が蘇る。談志のエッセイは独特の文章なので、語りの方が軽快で面白い。昭和40年代の談志30代の頃から高齢になるまでを、時々時系列が狂いながらも古い順に載せてある。やはり働き盛りの頃の軽快さは毒舌ながら愛嬌が感じられて実に良い。山本七平や小室直樹・岸田秀・西部遇の影響がモロに出始めた辺りからテーマが重くなる様な。そんな重さをポイと棄てる瞬間が可愛いのに。落語がスマホで聴けるQRコードの付録付き。副題が野暮だがお勧め。

2015/02/21

姉勤

落語の演目に関連した話題を本題の導入として話す。符丁でこれを「まくら」という。落語ファンなら言わずもがなな説明も、吝嗇..もとい、殊さら物を大事にする談志師なら、泊まったホテルや旅館から失敬した枕をコレクションしていてもおかしくなさそう。本書は当然その符丁の方を纏めた本。しかも立川談志。ゆえにファン向け、かつ同時代人向けだから、ポイント外の人には不親切なつくり。「俺に興味を持つようなやつなら理解しようとするだろうし、分からねェなら止しな」な、生前の方法論で行ってどうする。たっぷりの余白に入れるべき注釈。

2015/09/17

ヨーイチ

軽くって、統一感もなく、行間はスケスケ(なんせ落語の速記だし)、詰まりあっという間に読み捨て、可笑しかったでいいのだが、「イヤイヤ、これはジックリ読まねば」とブレーキをかける野暮天のわたし。談志が嫌いな人以外は読んで損は無い。好きな人は高座の口調を偲べる。出版スタッフが談志のブレーンなので、良心的な本になっている。落語のまくらは演者の創作姿勢か伺える物なので、談志の怪気炎(この言葉も古いねえ)は爽快そのもの。最後のページにQRコードが付いていて談志の口演が聴ける。なんとまあ素敵な付録。オツだねえ。

2015/05/19

緋莢

落語本題に入る前に語られ落語家によるフリートーク「まくら」。まえがきによると<談志さんの「まくら」じゃ本題と関連性のない、近況や随想におよぶことしばしでした>との事。「町名変更」、「男の道楽、女の道楽、親孝行、親不孝」辺りは噺によっては、そのまま落語に入っても違和感ないでしょうが選挙の落選、当選、9・11のテロなど、<本題と関連性のない>ものも多数あります。面白かったですが、やはりCDやDVDで聴く・観た方がより楽しめるのでしょうね。こんな事言っては元も子もないですが。

2018/06/03

yutaro sata

まくらを楽しみにしている訳だから。

2022/08/20

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