KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

実話怪談 奇譚百物語 (竹書房文庫)

実話怪談 奇譚百物語 (竹書房文庫)

実話怪談 奇譚百物語 (竹書房文庫)

作家
丸山政也
出版社
竹書房
発売日
2017-01-28
ISBN
9784801909960
amazonで購入する Kindle版を購入する

実話怪談 奇譚百物語 (竹書房文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

夢追人009

百物語を一冊まるごと一人で書き切ると言う著者の姿勢は誠に天晴れですし、1頁に満たない余白にも次の話をびっしりと書いて行く頁の節約精神にも好感が持てましたね。『神童』ある人の息子が三歳の時から数を学ぶが何故か何度教えても十三以上の数字を覚えられなかった。しかし小学校になると苦手を克服し成績優秀となって末は東大かと期待されたが、十二歳の時に交通事故に遭い惜しくも亡くなってしまった。『祈り』ローマの街で女性が交通事故に遭って死に祈りを捧げずに道を通る者に不幸が訪れると噂された。次に土地の3人の若者が事故に遭う。

2020/11/01

HANA

実話怪談集。百物語の名に恥じずきっちり九十九話収められている。一話一話は短いものの、話の密度はなかなか濃く面白い。内容的には奇妙な話と心霊関係が半々といったところだが、幽霊の話が割と凡庸なのに対して奇妙な話はバラエティに富んでいるように思った。話が短い為に出来事だけを切り取ったスナップ写真を見ているようで、そこの片隅に奇妙なものが写り込んでいるような印象。因と果が上手く繋がらない不安定な気分にさせられるなあ。最近蛇足の部分が読ませる実話怪談が多かったが、こういう短く締まった怪談もやはりいいものであった。

2017/03/18

澤水月

今回も海外生活の体験人脈から外国の怪奇譚多いが1番今も澱のように蠱惑・嫌悪混じる忘れ難いのが日本でのサキュバス談。こんなにいやらしく恐ろしくかつ切ない話があるだろうか。ほか幾つか性に纏わる話が淡々と記述され却って想像を掻き立てる。ロマの呪文、某国スナッフ海賊放送?など怪奇の方向が心霊に限らずまさに奇譚。津山三十人殺しの地にほど近い護法実は未知で実に恐ろしい。以前よりも深く広く興趣に富み格段に筆が良く。みっしり詰まって面白く少しずつ時間かけ読んだ。長短メリハリも良い。しかし階段落ち●●、1人しか浮かばない…

2017/01/31

ラルル

この方の怪談は西洋の話がポツポツと混じるのがなかなか興味深く面白いです。近頃怪談の流行りが「ひたすら怖い」から「よくわからない奇妙なもの」に変わって来ている気がしますね。どちらも面白くて好きですが。

2017/03/31

鬼灯の金魚草

「味噌汁」怖い。どんな味だったんでしょうね?「おまもり」も不思議な話。あー怖かった。

2017/06/29

感想・レビューをもっと見る