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怪談五色 死相 (竹書房文庫)

怪談五色 死相 (竹書房文庫)

怪談五色 死相 (竹書房文庫)

作家
我妻俊樹
岩井志麻子
小田イ輔
平山夢明
福澤徹三
出版社
竹書房
発売日
2017-11-29
ISBN
9784801912823
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怪談五色 死相 (竹書房文庫) / 感想・レビュー

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夢追人009

実話怪談の達人5人によるアンソロジー企画で持ち味の違いが如実に出ていて興味深いですね。共著は別に意識をされなくても読者が他の作家と比較しますので書く方も中々に大変でしょうね。まあベテランは確固たる地位を築いていて堂々としていますが若手の方は気後れせずに自分を信じて我が道を貫いて欲しいですね。『マネキン』我妻俊樹:誠太さんは学生時代に暮らした町にある小さなカレーショップでバイトを始めたが店長が偏屈な変わり者で性格が合わなかったのですぐに店を辞めた。暫くして店長から電話で忘れ物を引き取りに来てくれと言われる。

2021/01/31

HANA

実話怪談集。何?この超豪華メンバー。実話怪談アンソロジーでは現在考えうる最高の布陣を揃えている。内容も粒揃いで外れ無し。小田イ輔のオーソドックスながら不安感に塗れた話から始まり、我妻俊樹の欝々とした文体に酔わされる。次いでの福澤徹三は奇妙な話の真空地帯に落とし込まれるようで、岩井志麻子は人間の業が何とも嫌なアジアン怪談。大トリは平山夢明がその実力を見せつけている。特に「ねこばば」の体験の嫌さって言ったら、かつての生理的嫌悪感を伴う恐怖が脳裏に蘇るし。各人の魅力が詰まった、まさに怪談アンソロジーの華でした。

2017/12/21

あたびー

小田イ輔、我妻俊樹、福澤徹三、岩井志麻子、平山夢明各氏による実話怪談集。岩井志麻子氏のお作はいつもながら濃厚なアジアの匂いが漂い印象深かった。気になったのは小田イ輔氏の公園の怪談を拒否られた話。平山夢明氏の話も皆ぶっ飛んでいて面白かった。寺の悪童が骨で描いたケンパの穴に落ちた話や謎のキノコの話。

2022/03/21

澤水月

大トリ平山夢明、トリ前に岩井志麻子ほか、他の怪談本と格が違い過ぎ陶然戦慄溜息。月ごと点数増やし質落とすよりこの密度と質の本を年一、二度でもいいと思わせられたし文筆作家たちの名文なら読み終わるのが名残惜しいほど。プロたちの底力見た。けんぱ、凄い。各人題の付け方もいい

2017/12/01

きょちょ

5人の作家の人から聞いた怪談実話集。 岩井志麻子や平山夢明の話は、安定感はある。 ただ、全体としてやはり怖くはない。 幽霊も出てくるが、不思議な話が多い。 特に小田イ輔という人の書いた話は、不思議な理由が全く示されておらず不満。 ただ、収穫もあった。 我妻俊樹という人の話。 実話とはいえ、当然作者の創造も入っていると思うが、この人の話は良い意味で創作力があって面白く読めた。 もし小説書いているのなら一度は読んでみるかな。 ★★

2019/01/29

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