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桂歌丸 口伝 圓朝怪談噺

桂歌丸 口伝 圓朝怪談噺

桂歌丸 口伝 圓朝怪談噺

作家
三遊亭 圓朝
桂歌丸
出版社
竹書房
発売日
2019-07-02
ISBN
9784801919334
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桂歌丸 口伝 圓朝怪談噺 / 感想・レビュー

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ひらちゃん

真景累ヶ淵。圓朝師匠の怪談噺を口伝で。晩年は病との闘いだった歌丸師匠。あちらの世界で、最後までやりきりましたよ、なんて話してるんだろうか。落語だけれど、こうして文字にして読むのもまた良い。なんたって最初の話が次の話で子の代になり、またさらにと繋がっていく。そりゃそうくれば最初の恨みからどこまで続くのってね。最後の話まできっちりとつとめた歌丸師匠。本望だったでしょうね。

2019/09/01

shizuka

怪談噺を身近にしてくれた師匠。怖いとやだなあと思いつつ真景累ヶ淵を聴いてみた。聴いて驚いた。怖いことなぞひとつもなく、宗悦殺しから始まる悲運と悲哀とにいつしか心を奪われていた。些細なことから歯車が狂いそれがずっとずっと尾を引く事件。人間が持ち得るエゴと保身で周りの人間をも不幸にする。圓朝師匠が作り上げた本作に晩年、病と闘いながら再び光を当てた師匠。使命と感じそれこそ命を燃やし語り直された。今までないがしろにされていた最後の部分まできっちりと。歌丸師匠はいま天界で圓朝師匠と芸談に花を咲かせていることだろう。

2019/07/15

fwhd8325

この時期に怪談でもないだろうとは思いますが、昨年夏に、落語、講談で怪談を聞いたとき、物語の構成が本当によくできていると思いました。もちろん語り手によって、面白さは様々になります。一度、通して聴いてみたいとは思いますが、なかなかその機会はありません。この口伝を読むと、圓朝という人の才能には大半の演者が嫉妬するのだと思います。とても面白い。今年に夏はできる限り追いかけてみたいと思いました。

2020/01/05

ぷく

若い頃、何度か寄席に通ったことがあったが、今回は落語を読むという、初めての体験。歌丸の軽妙な語り口が再生されるかのよう。新作には新作の良さもあるが、やはり古典落語には深みというか、代々の演者の思い入れが凝縮されるのだろうか。それにしても、あまりにも簡単に殺す、殺される。因果応報とはいえ、連綿と続く恨みの深さにぞわぞわし、怪談噺としての趣も十分楽しめた。

2020/02/02

Nazolove

この前真景累ヶ淵を小説で読んだので、改めてちなんだ話を再読。 怪談話と言うだけでなく、いろんな教訓を教えられたような内容であった。 逆上して手をあげるとろくなことがないと言うこと、女の人の焼きもちと浮気バレはめちゃくちゃ怖いと言うこと、悪いことは最終的にバレて自分にふりかかると言うこと。 どれもこれも改めて気を付けなければいけないことだし、心して生きていかなければいけないな、と思った。 また返すがえすもこの話を生で聞ければ良かったなと改めて思った。

2020/11/28

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