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大切な人が死ぬとき ~私の後悔を緩和ケアナースに相談してみた~ (BAMBOO ESSAY SELECTION)

大切な人が死ぬとき ~私の後悔を緩和ケアナースに相談してみた~ (BAMBOO ESSAY SELECTION)

大切な人が死ぬとき ~私の後悔を緩和ケアナースに相談してみた~ (BAMBOO ESSAY SELECTION)

作家
水谷緑
西 智弘
出版社
竹書房
発売日
2020-02-13
ISBN
9784801921757
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「大切な人が死ぬとき ~私の後悔を緩和ケアナースに相談してみた~ (BAMBOO ESSAY SELECTION)」のおすすめレビュー

「もっとできることがあったんじゃないか…」という後悔――緩和ケアナースとともに考える、大切な人の見送り方

『大切な人が死ぬとき 私の後悔を緩和ケアナースに相談してみた』(水谷緑/竹書房)

 どんなに心を尽くしても、必ず後悔が残るのが大切な人との死別だ。『32歳で初期乳がん 全然受け入れてません』(竹書房)のなかで著者の水谷緑さんは、6年前に膵臓がんで亡くした父のことをふりかえり「人って突然死ぬんじゃない だんだん死んでいくんだ」ということ、そして「人はマジで死ぬ」のを実感したのを語っている。そのときの経験をもとに新たに描かれたのが『大切な人が死ぬとき 私の後悔を緩和ケアナースに相談してみた』(竹書房)だ。

「死んでゆくのは大変だなぁ…」とつぶやいていた父、「がんばれない…」とふだん見せない弱音を吐いた父、「家に帰りたい」と強く主張した父。そのどれもに戸惑うばかりだったけど、もっとできることがあったんじゃないか、どんな言葉をかけてあげるべきだったのかと、あとから湧き出る後悔を読者と共有するだけでなく、緩和ケア病棟で働くナースからさまざまな形で死と向き合ってきた患者の話を聞くことで、残された時間をいかに過ごすべきかを探ってく。

 呼吸が止まりかけているのがわか…

2020/2/18

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大切な人が死ぬとき ~私の後悔を緩和ケアナースに相談してみた~ (BAMBOO ESSAY SELECTION) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

yumiha

大切な人が亡くなった喪失感は、いつまでもつきまとう。何気ない日常ですら、どこからか喪失スイッチが入る。本書は、そんな人たちのアドバイスがたくさんあった。私に一番染みたのは、「後悔するのは悪いことじゃない。だってそれだけ本人のことを大切に思っていたという証(p122)」という西医師の言葉。「こうすればよかった」「あれも言ってやればよかった」という後悔は何度も訪れる。誰でも後悔するものだと慰められても、後悔スパイラルは巻きついてくる。でも、それは大切に思っていたからこそなんだね。

2023/12/01

たまきら

読み友さんの感想を読んで。大切な友人が亡くなった時の足元にポッカリ穴が開いて引きずり込まれるような感覚。怒り「ドクハラしやがってこのサイテー医者!」「寂しかったの!?黙ってないで入院してるって言ってよ!」「は?なに自殺しちゃってるの?息子たちの今の表情見てる!?」、そして受容「うん、ホントみんながんばった!」「いい顔だね」「全然後悔してないよ」…この半世紀で出会った人たちの顔を思い出しながら、自分の感情を消化しました。読んでよかった。

2023/12/11

MAYU

母が20年前に余命宣告され、緩和ケアで息を引き取った過程をリアルに思い出した。そしてつい先日亡くなった愛犬のことも。いつかは誰にもやってくる死。見送る側旅立つ側。私には悔いしかない。もう一度会いたい。

2020/08/04

高宮朱雀

読みたいと思っていた人の別の作品を読んでしまったようで今後、縁のある作家さんになると思う。 著者が自身の父親を看取り、それによって引き起こされたいくつもの後悔について、緩和ケア専門のナースに尋ねながらその対処法を探って行くという内容。 別れとは突然やって来るものなので気構えの参考までに…と言いたいところだが、生前に余程の確執でもない限り、人の心というのはそんな単純には出来ていない。どれほど出来る事をしたとしても、字の表す通り、後から後から悔やむ事は尽きないだろう。 ただ寄り添うだけ、充分心強い事です。

2020/03/15

こまっちゃん

漫画なのでサラッと読めますが、内容は濃いです。私も4人の後期高齢者を抱える身。勉強になりました。

2022/08/16

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