桂歌丸 正調まくら語り 芸に厳しく、お客にやさしく (竹書房文庫 か 16-1)
桂歌丸 正調まくら語り 芸に厳しく、お客にやさしく (竹書房文庫 か 16-1) / 感想・レビュー
gtn
現円楽は、故歌丸師のことを「お爺さん」と呼ぶ。そんなお爺さんの著が途切れず発刊されるのは、円楽の親愛と尊敬の情の賜だろう。夫人や笑点メンバーのこき下ろし、頭髪や痩身の自虐等定番に加え、新鮮な時事ネタも取り上げており飽きさせない。政治には保守的だったらしく、当時の民主党政権へのさりげない批判も垣間見える。
2021/07/28
瀧ながれ
柳家小三治氏のまくら本がおもしろかったので、まくらてのはおもしろいもんだと刷り込まれている。桂歌丸氏というと、「笑点」の印象が強くて、どんな落語をやっていたのか、説明でしか知らないものだから、クセのある回答者たちを相手にする大喜利の司会じゃなくて、ひとりで客席と向きあってどんなふうに話すのか、とても新鮮な気持ちで読んだ。語り口調そのままの記録なので、読みながら歌丸師匠の顔が浮かんだ。そしてやっぱりとてもおもしろかった。ほんのり艶があるのが歌丸師匠の特徴、古典落語に通じるまくらなので、江戸の長屋の艶なのだ。
2020/10/02
Nazolove
久々ながら歌丸師匠のまくら、楽しく読ませていただいた。 私の生まれる前の話も出てきて、時代を感じる本になった。 同じ話でも手を変え品を変え、同じ話のはずなのに違った視点で聞くと面白いなーなんて思った。 しかし歌丸師匠の外見のせいか(失礼で申し訳ない)、病気の話がやたら出てきたのでネタに困ったら病気の話というのはいいのかな、なんて思った。 ネタが古いのに面白い話っていうのは話がうまいからなのか自分が老いたのか、ちょっと気になってしまった(笑)
2020/11/06
鐵太郎
先日無くなられた桂歌丸師匠のまくら集。まくらとは、落語で話に入る前に客を引きつけるための導入部です。小噺の時もあり、時事ネタあり、自分語りあり。この本は、歌丸師匠が「にっかん飛切落語会」での1976年から2011年までの珠玉のまくらを集めたもの。思いつきのようで練りに練った言葉がいいですね。解説をしている楽太郎(現・六代目三遊亭円楽)師匠の、腹黒・天敵の役どころだった頃をふり返りつつ「僕の大好きなお爺ちゃん」と呼びかける感じが素敵。
2020/09/24
みっふぃー
趣味の一つの落語。さいきんはコロナのせいで行けてない。歌丸師匠の落語は行ったことないけど、笑点で見てたからかすんなり耳に入ってくる感じ。落語行きたくなった。笑点も。
2021/02/09
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