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瞬殺怪談 碌 (竹書房怪談文庫 HO 447)

瞬殺怪談 碌 (竹書房怪談文庫 HO 447)

瞬殺怪談 碌 (竹書房怪談文庫 HO 447)

作家
平山夢明
我妻俊樹
小田イ輔
葛西俊和
黒史郎
小原猛
神薫
鈴木呂亜
田辺青蛙
つくね乱蔵
丸山政也
出版社
竹書房
発売日
2020-07-29
ISBN
9784801923430
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瞬殺怪談 碌 (竹書房怪談文庫 HO 447) / 感想・レビュー

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夢追人009

長くても2頁で「1分で読める!」一瞬の恐怖の饗宴に嘘偽りはなく快調に読み進められますが6冊目ともなるとややマンネリも感じられるのも致し方ないですね。でも、そんな中でもやはり実力派の作家さんは例え短い頁数であってもイイ仕事をされておられて流石だなと感心しますね。『とりかえっこ』神薫:早苗さんがベランダで洗濯物を取り込んでいると、庭から「にゃあにゃあ」と猫の鳴き声がした。一つは本物の猫の声だが、もう一つは幼いうちの息子の下手な鳴き真似だった。猫はバッチイからさわっちゃだめよと言おうとした早苗さんは息をのんだ。

2021/05/23

HANA

実話怪談アンソロジー。相変わらず研ぎ澄まされた刃物のような作品が目白押しで、非常に満足。ウィスキーも蒸留されていい物が出来るというが、やはりこう短く切り詰められると怪談の本質みたいなのに凝縮されるのかなあ。あと今回はそれぞれ特色のある実話怪談を得意とする著者が多く、読んでいるだけで誰か判別がつきやすいのも面白い。沖縄の小原猛とか関西の田辺青蛙、海外の丸山政也、陰謀論や都市伝説の鈴木呂亜とか。そんな中、文末の余韻だけで誰かわかる平山夢明は一段と凄いような。とあれ一編一編が凝縮された内容、楽しめました。

2020/08/09

てつJapan

【良かった】幽霊譚以外のジャンルも含まれていますが、アクセントになっている。その1つ、ソ連の軍事猫のはなし「ストレンジ・キャット」が面白かったです。鈴木さんの海外不思議譚。

2020/08/09

澤水月

ほんの1p未満で平山夢明!と分かる「隙間」やはり凄い…沖縄関連以外の小原猛、関西以外の田辺青蛙、外国怪談以外の丸山政也と「普段のテリトリー」外の記録を読めるのも実に楽しい。都市伝説やリプレー「信じようと信じまいと」系ウソのような実話記録を綴る鈴木呂亜が絶好調でわんこニャンコ話に燃えた! 1巻通じハズレなし

2020/08/02

柊よつか

1〜2ページの短い話を次々と繰り出す瞬殺シリーズの第六弾。今回は不思議と1話ずつを長く感じた。冗長という意味ではなく、各話に入りこんだ感覚だろうか。11名の書き手はみな安定した面白さ。ページをめくるたびに個性や地域性による味の変化を楽しめた。気になる話の書き手は誰かと目次に戻るのもまた楽しい。平山夢明さんの新作が読めるのも嬉しい。特に印象的な話は、「わがまま」「子猫」「失踪」「ナイフ」「土下座」「忠犬」「アンコニュ」「バイク旅行で見たもの」「別れられない」「閻魔」など。

2020/10/03

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