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静かな終末 (竹書房文庫 ま 8-1)

静かな終末 (竹書房文庫 ま 8-1)

静かな終末 (竹書房文庫 ま 8-1)

作家
眉村卓
日下三蔵
まめふく
出版社
竹書房
発売日
2021-03-03
ISBN
9784801924253
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静かな終末 (竹書房文庫 ま 8-1) / 感想・レビュー

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テディ

眉村先生の単行本や文庫本に一度も収録されなかった作品を中心に50篇が掲載。眉村作品は、宇宙SF、異世界、ジュブナイル、ショートショートに大別され本作品はジュブナイル以外が網羅されており幅広く楽しめた。特に近未来にアメーバに地球が支配されその戦争を描いたシリーズは、古臭さを感じさせないハイレベルな内容であった。傲慢な地球人への警告、利便性を追い求め高次元な機械を作ると反対にそれを作った側の人間が支配されるという恐怖。他には人員を徹底して削減させた会社の末の作品等。表に出ていない作品をもっと紹介してほしい。

2021/08/11

スターライト

竹書房文庫より刊行されている〈日本SF傑作シリーズ〉の一巻。眉村卓が「ショートショートの神様」星新一よりその数が多く、これまで単行本や文庫に未収録だった作品を中心に編まれた本書は、決して「落穂拾い」ではなく優れた傑作、今こそ読むべき作品が多いのに驚く。サラリーマン、日常での何気ない一コマ、戦争ものや未来に舞台を移したものなどバラエティーに富み、読後に心に残る珠玉の作品群。印象に残ったのは、アフリカでの戦闘で不気味な現象に悩まされる部隊を描く「怨霊地帯」、核弾頭がいつ炸裂したかもわからない不気味な表題作。

2021/04/16

新天地

ほとんど1960年代の作品だが、文明への批評や警鐘は勿論、社畜やブラック企業等の歪な社会をテーマにした作品もあり古臭さがまるでない。ただ「特権」で描かれた2015年の世界は2021年になってもやってこないようだ。他印象に残った話は第Ⅰ章の新しい文明と呪いの融合した『怨霊地帯』。名前の通りに虚しさと少しの美しい儚さを抱いた第Ⅱ章の「虚空の花」。第Ⅲ章の「錆びた温室」は全ての人間を社会の歯車にし、弱者や役に立たない者を切り捨てる歪さを描き、さらにその解放の中にある手遅れ感が悲しくこの本の中で一番印象に残った。

2021/03/20

kokekko

初・眉村卓。取引先の人がこの人の本が大好きなので、「いつか何か読もう」と思って、こんなに時間がかかってしまった。SSはそこまで得意ではないので最初は少し取りつきづらかったが、途中から中編(すれ違い、あなたはまだ?、表題作など)が入り込んでくるとぐっと引き込まれた。面白い。キチンキチンとしたペースで物語が進んで、終わるのに、かたにはまりきらない。理知的な人だったのだろうと想像してしまう。次は名作『ねらわれた学園』あたりに挑戦してみたい。いい読書だった。

2021/04/25

くろばーちゃん

以前読んだ日下三蔵編の山村正夫の作品がよかったのでまだ読んだことのない眉村卓の作品を読んでみた。SFといえば星新一のショートショートくらいしか読んでいないので、後半の特に戦闘物はなかなか物語に入り込めずオチがわからない物もあったが表題作のよくわからない怖さや、前半の作品は面白かった。この作品が書かれた当時は未来だった現代。作者が描いていたのとまるで違っていたり、ほぼ当たっていたりすることもあり、すごい想像力だな、と思った。

2021/04/02

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