エモ怖 (竹書房文庫 HO 468)
エモ怖 (竹書房文庫 HO 468) / 感想・レビュー
坂城 弥生
「祖母のこと」と「祖父のこと」が印象的だった。怖いというより、不思議という印象の話が多かったかな。
2020/12/04
雨
怖さは控えめ。普段もっと怖いか厭な怪談ばかり読んでいるから物足りなさがあった。
2021/03/12
棕櫚木庵
「幽霊の話,怪奇現象の話なのだけど・・・怖いとは別の感情で記憶されている体験」(ジャケット裏内容紹介)の41話.書店でたまたま見かけ,『嘘みたいな本当の話』(内田,高橋)を面白く読んだ後だったこともあり手に取ってみた.表紙絵や,こういう本に時に感じられる妙に気取ったもの言いの気配を序文に感じたりして若干危惧したけど,楽しく読みました.気楽に読めたので,入院中の読書にとっておくべきだったかななんて思ったり.「土管」,「ビブリオ」などが心に残った.
2024/01/16
有機物ちゃん
懐かしい思い出の中の僕(私)と怪異。ノスタルジックな雰囲気。『ノーカンとする』『異臭』『蝉』『九官鳥』はなんだか邪悪な物を感じる。九官鳥そのあとどうなったんだろう?私が鳥飼なので心配になってしまった。『祖母のこと』の子供の時の自分本位で身内を雑に扱う経験は身に覚えがあって苦しい。お祖母様が強く優しい人だから許されたんだね。私も許せる人になろう。『祖父のこと』は超合理主義じじいVS死んでも妻にモラハラ続けるじじいでバトルもの。同年代の男に正論叩きつけられてぐぬぬ~ってなったんだろうなぁ
2022/07/09
柊よつか
体験者に「怖い」以外の余韻を与えた話を、三名の書き手で綴る一冊。実話怪談集に数話混ざっている「良い話」に特化した作品集かと思いきや、不穏な話もある。思ったより振り幅が大きく、なるほど出処は怪談だものなと妙に納得した。特に印象的な話は、事故の記憶が痛々しい「あの子」、嗚咽が空白の生を埋めるかのような「連れてきた少年」、ひと夏の思い出の色合い「くちなしと海」「白いカーテン」、何らかの本物との交差「本物の功罪」、優しく強い「祖母のこと」、厳しく強い「祖父のこと」、本好きなら少なからず憧れてしまう「びぶりお」等。
2021/02/27
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