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大阪怪談 (竹書房怪談文庫 HO 475)

大阪怪談 (竹書房怪談文庫 HO 475)

大阪怪談 (竹書房怪談文庫 HO 475)

作家
田辺青蛙
出版社
竹書房
発売日
2021-02-27
ISBN
9784801925014
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「大阪怪談 (竹書房怪談文庫 HO 475)」のおすすめレビュー

拝んだらヤバい地蔵、多数の人が死んだ事故の場所……『大阪怪談』は町のすぐそこにある恐怖を50篇以上収録!

『大阪怪談』(田辺青蛙/竹書房怪談文庫)

 話題の怪談蒐集作家・田辺青蛙が『関西怪談』に続き書き下ろした、なにわ限定の実話怪談集『大阪怪談』(竹書房)が竹書房怪談文庫より発売された。

 田辺氏が、地元である大阪の怖い話を徹底的に取材。コロナ禍の中、オンラインでの聞き取りも敢行。過去と現代をつなぐ恐怖体験など、怪談・奇談が満載だ。

すぐそこにありそうな恐怖……実話怪談の凄み

 本稿のライターは夕方から夜に一気に読んだのだが、正直ちょっと後悔した。ひとつひとつのエピソードの現実味がハンパではなかったからだ。自分が怖がりだったのを思い出させられた。寝るとき「一人暮らしでなくてよかった」と心底思った。

 本書は大阪に住む人や、ある程度大阪を知る人であれば、なじみがある場所に紐づく恐怖、唐突に起こった不思議な体験を50以上も収録。行ったことがない場所でも「ふつうの日常のすぐ隣にある」と考えると本当に怖い。いくつか、本稿のライターがゾッとした話を紹介する。

【たたり地蔵】

「あそこの地蔵さんは拝んだらあかんねんで」大阪市内のある川沿いにあるこの「たたり地蔵」は、もともと「…

2021/3/27

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大阪怪談 (竹書房怪談文庫 HO 475) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

HANA

実話怪談集。大阪というと一見派手な印象を持つ人も多いだろうけど、一皮むけば歴史の古層がみっしりと詰まっている。本書は実話怪談であると同時にその古層の厚さと大阪の地霊みたいなものを感じさせてくれる稀有な一冊。天王寺や新世界、京橋…単に幽霊が出たという話でも凡百の怪談ならそれで終わるのだが、背後に歴史の重みを背負っているとそれだけの話でも得も言われぬ香気みたいなのが漂う気がする。個人的には茨木市や扇町の怪談ルポや今は亡きアリバイ横丁の話等がツボ。怖いだけではなく、大阪という土地を強烈に感じさせる一冊でした。

2021/02/28

ma-bo

怪談とはいっても怖さを追求した話ばかりではなく、地域の伝承や事件事故、都市伝説的な噂だとかに由来する内容も多い。自分としてはおどろおどろしいよりも、好みかな。

2022/04/11

大阪魂

青蛙(せいあ)さん、関西怪談についで今年3月発行の大阪怪談!今度のはむっちゃ身近な、ってかいつも走ってる桃が池公園も登場してきたりして、関西以上に楽しみまくった!京橋とか城北公園で戦災で亡くなった人の霊の話とか、天満橋の京阪モールの地下倉庫の話とかはゾワゾワしたけど、どっちかゆうと大阪の戦争の哀しい歴史とか事件とか今まで知らんかったこといっぱい読ませてもろてほんままた大阪のこと勉強させてもろた気する!高槻のタチソとか高津宮の惚れ薬の店とか、あちこちいくときは、本に書いてあったとこ?霊?ぜひさがしてみるー!

2021/12/15

shikashika555

最近怪奇譚に興味を持ち始めたところ、書店で見かけて購入。 大阪の話なので土地のこととも絡んだ話が読めるかなと楽しみでもあった。 じんわり怖いというものではなく、ある場所でこのようなことがあったという聞き書きのような短い話が集められている。知っている場所や馴染みのある場所も多く、あの場所にこんな話があったのかと興味深く読む。 中には体験者の勘違いかとも思えるような話もあったが 聞き書きなのでそういうのもあるだろうな。 私自身は幽霊やスピリチュアルを信じない。 でも、こういう小さな物語は好きだ。

2021/12/16

坂城 弥生

その土地の過去に由来する怪談が多かった。

2021/05/12

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