黄泉つなぎ百物語
黄泉つなぎ百物語 / 感想・レビュー
HANA
実話怪談アンソロジー。各著者あわせて九十九話収録されているが、今回特に玉石混交が酷い。むしろ石の方が多いような印象。何故なら話として、「え?それで終わり?」的な内容が薄いものが多いのである。奇妙な話に落とし込むのはいいけど、それで怖がらせるの筆力がいるのを確認。テーマ決めていないアンソロジーなので、各著者の力量がダイレクトに出ている感じかな。読ませる人は読ませるんだけど、他との落差が酷いというか…。ただトリを飾る平山夢明「朝がくる」だけが他と隔絶した力量なので、この話を読むためだけに本書を読むのもあり。
2021/08/01
キンモクセイ
九十九話からなる実話怪談。怪談が好きでYouTubeを観ている人ならわかる名前の人が何人か怪異を語っている。〝知ってるよ〟小学生の時の同級生の黒木さん。彼女は虐められている訳でもないのに独りでいることを好んでいた。ある時、友だちが黒木さんに悪戯をしようとした。黒木さんは見抜いていた。声が教えてくれるらしい。自分の寿命もわかる。そして半年後...。〝ホラー好き〟ホラー映画で撮影された部屋は絶対叔父さんが住んでいた部屋だ。その場で首吊り自殺した。SNSに載せようとしたら、叔父さんが出てきて「殺すぞ」と言われた
2021/08/17
かおりんご
ホラー。一話一話が短いので、隙間時間にちょこちょこと読む。夜中に一人で一気に読んだ方がいいのだろうけれど、残念ながらまだそんな勇気はない。一人一人の文体の微妙な違いに、心躍らせながら恐怖を味わった。これを読んで、気になった作家さんの単著を読むのもいいかも。
2021/08/30
★YUKA★
ラストの平山夢明さんはさすが!ケタ違いの怖さでした。
2021/10/01
ぽんすけ
あんまり怖い話は無かった。百物語と謳っている以上百話を一冊に入れ込むしかないわけで、結果として一つの話が1ページとか2ページとかの超短編に。私はホラー系は余韻に浸りながらゾクゾクを感じつつ読みたい派なので、どうしても実話系の怪談は簡潔になりがちで相性があまりよくない気がする。ただ、超短編のいいところで電車で一駅の間とか、休み時間とか、寝る前のひと時で読む分にはいいと思う。あとは目次を見ながら好きな作家さんや怪談師さんを見つけては読んでいた。最後の平山さんの山での話は面白かったな。又ほかの本を読んでみたい
2023/09/28
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投稿 瞬殺怪談 怨速 (竹書房怪談文庫 HO 663)
- 作家
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- 牛抱せん夏
- 鷲羽 大介
- Coco
- 天堂朱雀
- ムーンハイツ
- 緒方さそり
- 宿屋ヒルベルト
- 墓場少年
- 豫座 州長
- 雪鳴月彦
- 雨森 れに
- 鍋島子豚
- アスカ
- 高崎 十八番
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- 沫
- 筆者
- おがぴー
- 月の砂漠
- 安達ヶ原 凌
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- 春日線香
- 高倉樹
- 佐藤健
- 碧絃
- 大坂 秋知
- 藤野夏楓
- 乙日
- 中村 朔
- 鬼志仁
- 井上 回転
- キアヌ・リョージ
- ふうらい牡丹
- 緒音 百
- 雨水秀水
- あんのくるみ
- 出版社
- 竹書房
- 発売日
- 2024-03-29
- ISBN
- 9784801939301