呪術怪談 (竹書房怪談文庫 HO 521)
呪術怪談 (竹書房怪談文庫 HO 521) / 感想・レビュー
HANA
実話怪談アンソロジー。呪術、呪いをテーマとした競作が勢ぞろいした一冊。怪談の中でも呪いというものは人間の業に直接結びつくものであり、その為かどの話も人間の心の闇に直結したようなとても嫌な話ばかり。怪談の「嫌」感が大好きな自分のような人間にとっては、とても満足できる作りであった。とはいえやはりアンソロジーの常として玉石混交な面もあるのであるが、今回はひたすらつくね乱蔵と久田樹生の二人が輝いていたな。嫌さをとことん追求するつくねはさる事ながら久田の文体と嫌さは今回只事ではない。「六仙図」とか最たるものだし。
2021/11/22
さといも
呪いってこういう陰鬱で暗い物。こう言うのが読みたかった。読んで楽しかった&負のエネルギーを肌で感じました。ゾワゾワ。
2022/02/15
ROOM 237
ワタクシ、福澤徹三サマに次ぐ運命の怪談師に出会いましたことをご報告申し上げます。久田樹生サマ…灰になるまで添い遂げさせてくださいまし(✧Д✧)カッ! まず胡散臭くない、背景や後日談など痒い所に手が届くのにやり過ぎ感ゼロで、EDの匙加減も絶妙でその後どうなるんだろうと考えてしまう。只者じゃねえ…と調べましたら、犬鳴村とか牛首村とかホラー映画の原作者だったわ(•ө•) 和モノホラーを嫌厭してた自分をぶん殴りたい。呪術の掛け軸やお札や色々なグッズが充実している所に惹かれますが、陽の力で跳ね返したい。ぱわー。
2023/03/06
流之助
いろんな呪詛。人間!って感じで汚くて面白かった。
2022/09/24
qoop
呪いにまつわる実話怪談アンソロジー。中野前後氏〈遺影〉、あんのくるみ氏〈継承〉、天堂朱雀氏〈半端もの〉、久田樹生氏〈呪いの家〉〈巧妙〉〈験〉、山葉大士氏〈椅子〉、神沼三平太氏〈ステッカー〉などが印象に残る。一言で呪いといってもバラエティ豊かだなと感心させられた。もちろん共著者20人という多さに由来するのだろうが、そこかしこで呪いが横行しているような状況を考えたらかなり嫌だな。
2021/11/04
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