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拝み屋備忘録 怪談死人帰り (竹書房怪談文庫 HO 565)

拝み屋備忘録 怪談死人帰り (竹書房怪談文庫 HO 565)

拝み屋備忘録 怪談死人帰り (竹書房怪談文庫 HO 565)

作家
郷内心瞳
出版社
竹書房
発売日
2022-07-29
ISBN
9784801932098
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拝み屋備忘録 怪談死人帰り (竹書房怪談文庫 HO 565) / 感想・レビュー

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HANA

実話怪談集。今回はある程度の話をテーマ事にまとめるという形式をとっている。この形式だと極めて読みやすい。内容は霊云々の話は少なく、日常に現れた不思議な出来事を語るという物が中心なんだけど、今回特に出来がいいなあ。特に表題作、読み進めてから別の話を読んで再び読み返したんだが、両者を読んだ上で奇妙なもやもや感が残るという意欲作でこれだけで満足。他にも大男が素手で首をへし折るという実話怪談には珍しい力業を下敷きにした「首折り男」や人形に関する一連の怪談も実にいい味を出しているし。著者の愚痴はちょっと笑ったけど。

2022/08/09

眠る山猫屋

実話寄りの一冊。思えば人気作家さんになっているなぁ。毎回読み方のスタンスに迷う、なかなか割り切れない。実話ならではの“オチ”がない展開、あるいは起承転結がある物語、両方取りはちょっとズルイ。備忘録じゃない方は大きなウネリが来ているので、そちらの補填的な読み方をすべきか?表題作はなかなか衝撃的で、更にリフレインするという展開に、郷内作品として久々に痺れた。日常的に訪れる実話系の怪異は、やっぱりインパクトは薄いので。仕方ないけれど(強烈過ぎたら郷内さんがタイヘン)。

2022/08/13

あたびー

表題の話を簡単に。別々の人物から別々に聞いた話。帰宅すると同居の相手がテレビを見ている。そこへその当人から電話。家にいるのは自分ではないからすぐ逃げろと言う。逃げようとするとやはりテレビを見ている人物は様子がおかしい。そのおかしい人物に捕まってしまう。そこへ電話をしてきた同居人が現れるが…という話。調べてみたら同じ家屋で起こった話だという。まだ貸家として存在するらしいので、宮城県にお住まいの方はお気をつけになって。

2022/08/06

軍縮地球市民shinshin

竹書房怪談文庫の方は実話怪談っぽい。郷内さんの病状にまったく関心がない読者がいて、そのクレームから実話怪談だけを収録したと書いてあった。へぇ、心の狭い読者がいるもんだなぁ。死人帰りがなかなか怖かった。時を隔ててまったく無関係の人物がほぼ同じ体験を同じ家でしているというのは、怖い。

2022/08/15

高宮朱雀

読んでいて空がみるみる曇って行く書籍に遭遇するのは久々で、炎暑の折りでもあるので涼しくなるのはありがたい。個々人の体験談は怖いものから不思議なものまで興味深い内容が多かった。 ただ、それ以上に目に付いたのが著者の荒んだ物言いで、活字だと見苦しい事この上ない。 体調が優れず、仕事に影響が出ているのは分かる。実家で暮らす(というより、強引に連れ戻された感が否めないが…)奥様の現状が伺えない不安も察するに余りある。しかし傍目には八つ当たりでしかなく、もう少し冷静さを取り戻したら?と言いたくなった。

2022/08/08

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