怪談四十九夜 合掌 (竹書房怪談文庫 HO 575)
怪談四十九夜 合掌 (竹書房怪談文庫 HO 575) / 感想・レビュー
HANA
実話怪談集。このシリーズ外れが無くて良き話ばかりだったが、本巻で最後らしく寂しい限り。内容は満足の一言。冒頭の蛙坂須美、朱雀門出、我妻俊樹の三人からして読者を殺しにかかっているのはもう最高。その後も岩井志麻子はいつもの岩井志麻子だし、黒史郎は相変わらず安心して読めるし、福澤徹三は年季の入った熟練の話を繰り出してくる。で、ラストを飾るのは黒木あるじ。寄稿者一人一人が単著で活躍できる力量の持ち主なので、こちらも読む前から期待値が上がりまくっていたのだが、期待を裏切らない期待以上のものを味あわせてくれました。
2022/10/05
ネムコ
黒木あるじ氏編著の四十九夜シリーズの最終巻。今回も楽しませて頂きました。でもやっぱり黒木さんのお話が一番余韻を感じますね。またの出会いを楽しみにしております。
2023/06/28
てつJapan
朱雀院出さんの緩い怪談が良かったです。どうしようも無い父親の葬式に現れた地獄の鬼とその顛末、「百鬼の偽来迎」。
2023/07/02
澤水月
「よぐたち」ほか監修黒木あるじ筆の分、また岩井志麻子の久々怪談が切なさ悲しさ含み秀逸。他も読みどころ多し(医師の神薫、ある怪奇について「医学的に考えうる」解説添えてあったのもいい)。シリーズ最終巻、これだけ豪華な顔触れで中身詰まった怪談本は昨今ない。一旦羽を休められたら、また何らかの形で皆さん読めればと期待
2022/10/08
尾白
色々なタイプの怪談の詰め合わせて、本当に大満足。面白いし怖い。「盛り塩詐欺」「輪廻の里」「よぐたち」が特に印象的。
2022/10/10
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- 出版社
- 竹書房
- 発売日
- 2024-03-29
- ISBN
- 9784801939301