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奇談百物語 蠢記 (竹書房怪談文庫 HO 581)

奇談百物語 蠢記 (竹書房怪談文庫 HO 581)

奇談百物語 蠢記 (竹書房怪談文庫 HO 581)

作家
我妻俊樹
出版社
竹書房
発売日
2022-10-28
ISBN
9784801933149
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奇談百物語 蠢記 (竹書房怪談文庫 HO 581) / 感想・レビュー

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HANA

実話怪談集。実際に百話収録されている怪談集は割と見かけるが、その全てに外れが無いというのは考えれば物凄い事ではないだろうか。本書はそんな巡り合う事が幸運な一冊。収録されている作品のどれも淡々と書かれた日常の話の様でありながら、どこかピントがずれていて気が付けば得体の知れない気配が忍び寄っている。読んでいるうちに読者もその世界に取り込まれそう。個人的には幼時の思い出を語った諸編「カタクリコ」や「くろばとの会」「質屋」とかに名品が多いような気がする。久々に著者による得体の知れない世界を堪能する事が出来ました。

2022/11/02

こら

読友さんから、絶対気に入られますよ、とオススメいただいた実話怪談集。初読でしたが、結果はどストライク!怪談と言えば、その土地に纏わる伝承や事故物件等、因果がはっきりしている幽霊物が定番ですが、これは正反対。将に訳の分からない「怪」その物としか言いようがない出来事ばかり。ひいっと叫ぶより、背中がぞわりとする読後感ですね。「客引きのいる公園」や「クマのぬいぐるみ」等は実際ぞぞぞ、と鳥肌立ちました。どの話も質が高いので、奇妙な心のざわめきを百話分きっちり堪能出来ます。

2022/11/28

短い話だが時折妙に印象に残る話もあったり。 神隠しは興味深い。記憶が自分だけに残るのも不思議だし。だからって遭いたくはないけど。我妻さん単著また読みたいな。

2022/11/01

高宮朱雀

百物語の100話目は著者のあとがきのような形で締める事が少なくないが、この作品はその後に一話追加されているので、見落としていたら危なかった…💦と個人的に肝を冷やした。 皆さん、実に様々な体験をされているなぁと思う。まさにこの世のものならざる存在に魅入られたと言っても良いだろう。勿論、二度と遭遇したくない事だろうが、タチの悪いものほど時間を置いて追体験したり、或いはお子さんに見えたり感じたりする力(?)が移る気がして、他人様の事ながら心配になる。 こうなると遭遇する事自体、偶然なのか必然なのか悩ましい。

2023/03/09

澤水月

百物語を一人で、しかも徹頭徹尾良質の文章で!物凄い。各話の長短バランスもいい。某話に出る「泡立て器」、また「スマイル」が私には恐ろしかった…民話的、不可解、都市伝説風味など人によりきっと絶対「恐怖ポイント」どれかヒットすると思えるバラエティ豊富さ。これだけの話数・クオリティがコロナ下集められ、また紙上に再現できる我妻氏の著は私の「出れば買う」リスト入りし長いが本作はまたギア上がった感がある

2022/11/09

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