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駈込み訴え

駈込み訴え

駈込み訴え

作家
太宰治
出版社
青空文庫POD
発売日
2015-09-30
ISBN
9784802029667
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ジャンル

駈込み訴え / 感想・レビュー

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ケイ

許しちゃおかねぇ、がドスの効いた声で頭の中に響く。聖書に書いていることが神の子による奇跡である、というふうに信じられなかったら……横で見る彼が哀れで仕方なくなったら……、ああ、そうだ、もういっそ、自分でつぶしてしまえという気持ちに変じていく。何度読んでもその生々しさがたまんない。太宰の凄み

2023/06/30

うまる

"わたし"から見た"あの方"の話。"酸っぱい葡萄"の様に、手に入らない物を貶める行為は、誰しも少なからず経験があると思います。一種の自己防衛でもあるので、必ずしも悪いことではないと思いますが、対象が人間で、貶めてもなお固執するとなると話は別です。今でいうストーカーですね。あの方たちの話だけど、芥川と芥川賞への想いが含まれてるんじゃないかなと思いました。自殺願望のあの方=太宰のアイドル自殺してしまった芥川、どんなに尽くしても報われない想い=選考委員を脅したりお願いメールをしても生涯取れなかった芥川賞

2020/02/06

魅乃乎minoco19860125

太宰治のしみったれた女々しさがそのまんま出てきてる作品なのかもな、、、と、思った。 なおかつ、太宰治のユーモアすらある作品。 太宰治って、やっぱりつかみどころのないキャラだよなぁ。。。

しんすけ

裏切者の代名詞のように扱われることが多いユダを主人公とする物語である。 ユダによるイエス・キリストの訴状の形式をとっているのだが、何かBL小説を読んでいるような気分にさせられる。 ユダの叶わぬ愛の結果が訴状になってしまったのだろうか。 ペテロやヤコブよりもユダが師を敬っていたことが徐々に明らかにされる。 敬う師がエルサレムで愚かな行為に走ったのが、悲しかったのだろう。 もうこれ以上愚かしい事をさせてならない。愛する師のためにも。 それがユダの裏切りだったという。

2022/07/27

ゆみ

本を持って出るのを忘れたのでスマホで読了。 これは!!!面白い!!ユダ目線のコントをようだ!と感動して2回読んでしまった。 苦しみと悲しみと諦めの中の卑屈な笑い。口述筆記だからか勢いが物凄くて圧倒された。

2016/07/02

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