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インスタグラムと現代視覚文化論 レフ・マノヴィッチのカルチュラル・アナリティクスをめぐって

インスタグラムと現代視覚文化論 レフ・マノヴィッチのカルチュラル・アナリティクスをめぐって

インスタグラムと現代視覚文化論 レフ・マノヴィッチのカルチュラル・アナリティクスをめぐって

作家
レフ・マノヴィッチ
久保田晃弘
きりとりめでる
甲斐義明
芝尾幸一郎
筒井淳也
永田康祐
ばるぼら
前川修
増田展大
出版社
ビー・エヌ・エヌ新社
発売日
2018-06-26
ISBN
9784802511018
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「インスタグラムと現代視覚文化論 レフ・マノヴィッチのカルチュラル・アナリティクスをめぐって」のおすすめレビュー

あなたのインスタが写真史を変えている!? 視覚でコミュニケーションする『インスタグラムと現代視覚文化論』

『インスタグラムと現代視覚文化』(レフ・マノヴィッチ/ビー・エヌ・エヌ新社)

 スマートフォンの端末から画像や動画を共有するアプリ、インスタグラム。そのユーザー数は、昨年についに10億人を超えたそうだ。美味しい食べ物や珍しい景色など、日常の一コマを共有するインスタグラムは、私たちの日常に入り込み、今や多くの人にとってなくてはならないものとなっている。いったい、毎日、世界中でどれほどの写真や動画がアップされているのだろう。

 だが、これほどまでにインスタグラムが主流となっても、インスタグラムにアップされた写真を芸術的価値があるものとして語る人はほとんどいない。それらの写真が美術館に展示されることもなければ、写真論として論じられることもほとんどない。

『インスタグラムと現代視覚文化』(ビー・エヌ・エヌ新社)は、メディア理論家であるレフ・マノヴィッチが、インスタグラムにアップされた1500万枚もの写真を、「カルチュラル・アナリティクス」という手法で分析した写真論である。普段、インスタグラムに触れている人なら、思わずうなずく箇所が満載だ。

 まず、著者はインス…

2019/4/7

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インスタグラムと現代視覚文化論 レフ・マノヴィッチのカルチュラル・アナリティクスをめぐって / 感想・レビュー

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きいち

計算社会科学を用いたインスタグラム画像の分析をもとに、デジタルアートやニューメディアの理論家であるレフ・マノヴィッチによる今の我々の写真・画像というものの考え方への論考と、それを補完する日本の美術論者や社会学者たちによるエッセイからなる。紙媒体の現場に長くいる自分にとっても、フラットレイ(僕らは真俯瞰って言ってる)化や色相・彩度の好みの変化は肌で感じてきたこと、歴史的に位置づけられたのには驚いた。◇場所による違いも面白い。計量社会学、こんな風にも使えるのか。◇注の画像が見れるQRがいい、すごい使えた。

2019/08/17

しゅん

インスタグラムをビッグデータ分析しながら、そこに社会反映を見るのではなく、一つの美意識の現れを捉えんとするマノヴィッチの論。それに呼応する日本の書き手の文章が複数乗ることで、現代の文化の手触りを実感させようとする意欲的な一冊。写真が過去性のものから現前性のものへ、「メメントからモメントへ」変化していると論じる前川修の文章が刺激的。キンフォークとインスタグラム美意識が並走しているという観点を知ることができたのは勉強になった。「そもそも文化分析とは何か?」といった普遍的・根本的な問いかけもあって重みのある一冊

2018/12/29

ぷほは

まだ流し読みなのでHPにある英語版も横目にもう少し精査する必要があるが。『ニューメディアの言語』は結構面白かったんんだがなぁ、こっちはどうも未だ煮詰めきれていない印象。ビッグデータを活用することの意義や将来性は潜在的にしか語られないので実際の分析が面白いかどうかがやはり全てだと思うのだが、「やっぱ世界的に見て東京の奴らは食物と猫しかアップしてねえな」というのは別にビッグデータを活用せずとも何となく分かる話なので。それよりカジュアル/プロフェッショナル/デザインという3類型がどうもピンと来ないのが問題か。 

2018/06/27

インスタによって公私の空間をめぐる視覚文化も一段と変容してきている。今では多くの若者は表現の自由が与えられ、社会的で洗練されたツールに同調できる、言わば<拡張された>視覚空間がある。その一方でイイねを押される写真はスマホのカメラでなく、高価なカメラを使用していたりもするなどどこかで聞いた話から分析が続く。ビッグデータ的なアプローチがまだとりとめがある(例えば、日本人SNS使用時間は途上国に比べてもかなり少ない事実を初めて知った)。そこそこ面白いが数年後には古くなるのは確実な書でその変容の巨大さにおののく。

2018/11/09

TOMYTOMY

プロアマや写真の定義をSNSが変えてしまう。 我々は、まるで誘導されるように日常を撮りシェアする。それに快感を覚える。 ゴダールのように映像や写真で闘うのは難しいかもしれない。

2018/09/10

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