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双海（ふたみ）
1959年、横浜に生まれる。早稲田大学大学院仏文修士課程修了。春日井建に師事。歌集に『びあんか』(現代歌人協会賞)、『くわんおん』(河野愛子賞)、『あかるたへ』(若山牧水賞、山本健吉文学賞)など。久々に著者の歌集を読んだ。「夏草を運べる貨車が過ぎゆきてわれらは駅のまなざしに生く」「死ののちは白鳥たらむ古人（ふるびと）よ処女（をとめ）の月のみづを見いでし」「われ憂ふゆゑにわれ在りオレンジのスカートのうへ貝ちりばめて」「永遠に待てとふごとくうつくしき林檎きらきら匂ふばかりぞ」
2023/07/06
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