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寺山修司 時をめぐる幻想

寺山修司 時をめぐる幻想

寺山修司 時をめぐる幻想

作家
寺山修司
出版社
東京美術
発売日
2018-04-02
ISBN
9784808711139
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寺山修司 時をめぐる幻想 / 感想・レビュー

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ぐうぐう

時間という概念について寺山修司は、どこか虚無的であったような気がする。けれど、時計となると、とたんに愛でようとするのだ。時間という目に見えないものを測る装置、そんな時計の性質が、寺山を大いにくすぐったからだろう。1967年からおよそ一年半に渡って、シチズンの社内報に掲載された掌篇に、現在の画家達が絵を添え、新しく蘇った『時をめぐる幻想』。架空の時計を想像する『時計幻想館』と、実在の時計からストーリーを発想した『時計の歴史』。『時計幻想館』のほうが、すこぶる面白い。(つづく)

2018/04/04

このみ

シチズン時計(当時はシチズン商事)の社内報「Citizen Sales News」に1967~1970年掲載された、「時」に関する、詩ともメルヘンともいえる寺山修司の文章。これに現代の画家たちが絵を添え、この本となった。 寺山が演劇実験室「天井桟敷」の活動を始め、展開していった時期と重なるとのこと。「時に関する15の掌編は、このシュール色の強い舞台や映画と響き合う作品である」(「はじめに」久慈きみ代)「魔女時計」「時計牢」「蝶時計」など、幻想的で妖しい。柱時計の中の暗闇には私の何かが閉じ込められている…。

2020/07/02

ダン子

好き。寺山修司は今まであまり手にしたことがなかっあけど、今回すっかり好きになった。挿し絵も美しい。時計に関するエッセイで、どれも独創的ですぐ話に引き込まれてしまう。夢のような時間が楽しめる一冊。

2018/06/02

こうめ

まさしく“時をめぐる幻想”でした。贅沢な大人の絵本…生きたまま時計になってしまった一人の少女の絵が印象的でした!

2018/05/10

わんにゃん

全体を通してあまり寺山修司っぽくないけども、「天文時計」や「猫時計」なんかはものすごく良い。

2021/10/29

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