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小説 言の葉の庭 (新海誠ライブラリー)

小説 言の葉の庭 (新海誠ライブラリー)

小説 言の葉の庭 (新海誠ライブラリー)

作家
新海誠
出版社
汐文社
発売日
2018-12-22
ISBN
9784811325033
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「小説 言の葉の庭 (新海誠ライブラリー)」のおすすめレビュー

【新海誠の文学世界】――過去4作の小説で表現された「大丈夫」という言葉の存在/②『小説 言の葉の庭』

 世界中のあらゆる人と人の間で起こっているコミュニケーションの本質にあるものは、「大丈夫」を送り合うことではないだろうか。おもに言葉で、それから表情や態度で、「私は大丈夫」「あなたも大丈夫」と励まし合うことで、本当は「大丈夫」ではなかったりする日常生活の礎を築こうとしているのではないか。アニメーション監督である新海誠はみずからの手で、最新作『すずめの戸締まり』の前に4作品を小説化してきた。この4つの小説には、重要な場面で「大丈夫」が顔を出す。その一語の表現の仕方に注目しながら、本稿では『小説 言の葉の庭』(新海誠/KADOKAWA)をレビューしていく。

『小説 言の葉の庭』(新海誠/KADOKAWA)

 小説的マジックがさまざまに振り掛けられた一作だ。元は46分間のアニメーションだったが、小説はなんと400ページものボリュームになっている。アニメから引き継いだバリエーション豊富な「雨」の表現は小説でも健在で、物語の着想のきっかけとなった『万葉集』など文学作品からの引用もふんだんだ。しかし、何よりボリュームアップしているのは、群像劇へと変貌したドラマだ…

2022/9/7

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小説 言の葉の庭 (新海誠ライブラリー) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

りー

わー。なんか。読みながら顔が赤らんでしまいました。頁を閉じた瞬間、自分の中に残っている瑞々しさにちょっとびっくりする感じ。靴職人志望の高校生男子と、一回り年上の美女が、雨の公園の東屋で出会い、互いに知らず、恋に落ちる。名前も知らない彼女からは「鳴神の」と、万葉集の歌が。これは相聞歌で、返歌があると彼が気付く。恋―孤悲。映画ではこの二人がメインだったようですが、小説版は二人の周辺の色々な恋が書かれ、各章末にそれぞれ万葉集の歌が引用されています。物語と歌とが互いの命の色を引き出していて、ステキでした。

2019/06/04

シナモン

こちらの小説版も映像化してほしいです。新宿御苑にとっても行きたい!

2020/08/03

あお

☆4

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