読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ

くわしすぎる教育勅語

くわしすぎる教育勅語

くわしすぎる教育勅語

作家
高橋陽一
出版社
太郎次郎社エディタス
発売日
2019-02-15
ISBN
9784811808321
amazonで購入する

「くわしすぎる教育勅語」のおすすめレビュー

時代錯誤? 「教育勅語」明治のエリートが書き上げた315字に平成の我々が振り回される理由

『くわしすぎる教育勅語』(高橋陽一/太郎次郎社エディタス)

 教育勅語とは何か。それは1890年(明治23年)10月30日に、明治天皇の名をもって当時の帝国大学など直轄学校に渡された、「朕惟フニ(ちんおもうに)」で始まる315字(署名などを加えると332字)で書かれた勅語(今でいうおことばのこと)だ。

 今から2年と少し前の2017年2月、かの森友学園が幼稚園児に教育勅語を暗唱させるなどしていると、衆院予算委員会分科会で追求された(http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/003119320170223002.htm)。

 遠い記憶になっている人もいるかもしれないが、2017年は教育勅語が「憲法や教育基本法などに反しないような形で、教育に関する勅語を教材として用いることまでは否定されることではない」とする答弁書が閣議決定された年でもある。しかし敗戦後、教育基本法と学校教育法のもとで、教育勅語の理念は否定されてきた。1948年には国会で、「教育勅語等排除に関す…

2019/4/11

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

くわしすぎる教育勅語 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

きいち

本当に詳しい(笑)。◇教育勅語に書かれた徳目は、儒教由来だけではなく、その器に西洋近代の徳目が盛り込まれたもの(筆者の一人は中村正直、『西国立志編』の人だ)と明示。つまり、この勅語の狙いは、憲法と歩みを合わせ、近代人を作ろうとしたものだった。ただし、天皇の権威を用いて、上から。まさに教育。◇そしてそれは、直後よりモノとして奉られ暗誦される対象と化す。「考えるな」。必然の帰結だ。ゾッとするしかない。◇近代の歴史的文書として丁寧に評価することで、内容を曲げて今に甦らそうとする動きをきっぱり否定。戦略的な一冊。

2019/04/07

つくえくん

教育勅語を徹底的に読み込む、という企画。単語ごとの語釈から文法、段落まで細かに解釈する。さらに成立の歴史、経緯、法的位置づけも。批判にするにせよ、肯定するにせよ、どんだけ教育勅語のこと知ってるのよ、ということになる。まず知ること、謙虚に。

2019/09/08

skr-shower

英文逐語訳のような詳しさで、良く分からなくなってくる。上から下げ渡し神格化して考えさせず信仰させる。戦略的に優れているというか…

2019/06/25

council

しばしば内容の賛否に激論が起こる教育勅語について、文言としての意味・成立過程と運用・関連する法規・決議・参考図書等の紹介で332文字の文書を書名どおり詳しく分析している。大急ぎで明治維新後の近代日本を構築する最中に儒教思想的見地+皇室の威光を借りた風の文書を教育現場がしきたりを開発して普及させた経緯が解説されている。法律ではないが故に現場の運用で独り歩きした印象があると共に今でも教科書の内容や教育方針を巡って議論百出だが学校を抑えることが思想統制の肝、と見られている気がする。

2019/05/03

感想・レビューをもっと見る