KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

「超」怖い話ベストセレクション 腐肉 (竹書房文庫 HO 84)

「超」怖い話ベストセレクション 腐肉 (竹書房文庫 HO 84)

「超」怖い話ベストセレクション 腐肉 (竹書房文庫 HO 84)

作家
平山夢明
出版社
竹書房
発売日
2010-04-26
ISBN
9784812441169
amazonで購入する

「超」怖い話ベストセレクション 腐肉 (竹書房文庫 HO 84) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ヴェルナーの日記

まあ、まあ面白かった。やはり怪談は、ホラーと違って因縁噺を盛り込んだほうが、噺に奥行きができて深みが増す。これは個人的な見解ですが、本作のほうが新・耳袋シリーズよりクオリティーが高い気がします(木原浩勝先生&中山市朗先生、ゴメンナサイ!)。ただ、すべての因果関係が明かされてしまうのは、興ざめというもの。いくばくかの謎を残し、適度に明かされるのがベストだと思う。しかし、この適度というのが難しい。少なすぎても、多すぎても適度にはならない。そのさじ加減が作家の力量というものだろう。

2015/11/09

田中

冒頭の「雨だれの部屋」は、髪の毛が抜けてしまったのが怖い。霊障だろう。武者の怨魂は強すぎる。旅館でこんな目に遭うのは気の毒だ。「生熊」は、凄い相貌をした山の怪が不気味だ。女人禁制の日に登山すると何か起こるのか?「洗髪台」は、グラビアアイドルに取り憑いた赤ちゃんの怨霊だ。店内の照明が落ちるのが怖い。実際に霊魂がくると電飾がショートすることはある。僕も一度だけ経験したことがあるので背筋がゾッとした。 多種多様な実話心霊集である。体験度に軽重はあるが一気に読んでしまった。【日本の夏は、やっぱり怪談 其の三】

2021/08/31

hannahhannah

ギリシャ文字シリーズの平山夢明の執筆分のベスト版第二弾。新作書き下ろしの「雨だれの部屋」と「林檎」と「移動」の3話と選出された59話を収録。平山さん名物のグロテスクな姿をした幽霊が出てくる話も多いが、悲しく切ない「シャボン玉」や、美しく幻想的な「天の川」、温かな「サブちゃん」、良い話である「トンネル」などヴァラエティ豊かな構成になっている。ハルクみたいな全身緑色の大男が出てくる「雑草鬼」も収録。個人的にお気に入りの「地下で声」もセレクトされていた。福澤徹三の忌談シリーズに出てきても違和感は全くない内容だ。

2017/05/27

☆kubo

ベストセレクションだけあってお腹いっぱい。平山さんならではのアグレッシブでグロい系のお化けが多い印象。

2019/09/04

HANA

イヤ感漂う実話怪談集。やはりこの作者は凡百の実話怪談と違う筆力があるなあ。ナマナマしさがとても嫌で素敵。

2010/04/30

感想・レビューをもっと見る