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実話怪談覚書 忌之刻 (竹書房文庫)

実話怪談覚書 忌之刻 (竹書房文庫)

実話怪談覚書 忌之刻 (竹書房文庫)

作家
我妻俊樹
出版社
竹書房
発売日
2012-08-29
ISBN
9784812490549
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実話怪談覚書 忌之刻 (竹書房文庫) / 感想・レビュー

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夢追人009

我妻俊樹さんの単著デビュー作ですね。もう本当にぶっちゃけて言いますと真実でも創作でもどちらでもいいから、こんなにけったいなぶっ飛んだ常軌を逸した物語を書ける著者は誰にも真似できない恐るべき才能だと真剣に思うのですね。『コンセント』は六十歳に近いおじさんが携帯電話の電池一個に減った残量表示を見せてから地面に埋めて後に掘り出して見せるとバッテリーの残量表示が三つにまで回復していたというまるで手品みたいな話ですね。『沼と校舎』六年前の話で、某県で企画会社の契約社員だった女性・小田さんは駅前のベンチに座っていた。

2021/02/23

HANA

実話怪談集。不安感だけを手渡されたような奇妙な読後感の話が多い。冒頭からいきなり会った記憶がなく当人にはいつまでたっても会えない「みすずさん」や壁に浮き出た奇妙な模様に纏る「猫笑い」等、怪談というよりショートショートを読んでいるかのよう。特に「島憑き」の島に取り憑かれるという奇想天外な一品は凄い。決して怖くはないのだが、奇妙な味の小説を読んだ後のような不安感がいつまでも残る作品が多々有る。今後どのような作品を書くのか楽しみです。

2012/08/31

内島菫

著者が『トートロジー考』を読み始めて下さっていることをツイッターでみかけ手に取る。45話からなる実話怪談集。1話目から語り口が自分と遠くないことを感じる。が、より佇まいよく言葉を置くような、私が仁王立ちでふんばって地面に立つとしたら、著者はギリシャ彫刻のコントラポストで重心を傾けつつバランスを保つ立ち方というか。怪異が、夢と同様に、肝心なところがぼやけてしまったり覚えていなかったりして逃れ去る特徴が、逆に生者の方が踏み込まなかったり直前で引き返して逃れたりすることも含めて、どの話にもよく描かれている。

2020/09/27

澤水月

平山夢明氏が見つけ出した才能。「猫笑い」「破れ障子」「顔談」などかなり面白い。短歌の歌人でもあるとのことで経歴も興味深そうだ。さて以下、全く独り語りをば。個人的に驚いたのだがインディーズ文芸誌「ウィッチンケア」3 http://witchenkare.blogspot.jp/で我妻氏が散文を、私が実話怪談を発表していた。同じく20年近くも前に平山氏の文に魅了された身、不思議な縁があるものだなぁ…とつくづく驚愕するとともにプロの怪談作家の脇で気付かずに書いていたとはお恥ずかしい次第。色々精進したい…

2012/08/28

ラルル

ちょっと物足りない話もいくつかありましたが、この方の書かれる怪談は趣が独特で興味深く感じました。あとがきの話がその最たるものな気がします。こんな興味深い話をあとがきに?と思ったんですが、この奇妙な感じは絶妙過ぎて人によってはキャッチ出来ない方もいらっしゃるような気がします。だからあとがきなのかなと。よく聞く王道の話から斜め45度…いや、26度ぐらいのとても絶妙な角度を行く一冊でした。

2012/10/04

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