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あの夏、夢の終わりで恋をした。 (スターツ出版文庫)

あの夏、夢の終わりで恋をした。 (スターツ出版文庫)

あの夏、夢の終わりで恋をした。 (スターツ出版文庫)

作家
冬野夜空
出版社
スターツ出版
発売日
2020-06-25
ISBN
9784813709275
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「あの夏、夢の終わりで恋をした。 (スターツ出版文庫)」のおすすめレビュー

人生は取捨選択の連続。「もしも」の世界を描く、切なすぎるSF×ボーイ・ミーツ・ガール小説

『あの夏、夢の終わりで恋をした。』(冬野夜空/スターツ出版)

 人生は、後悔の連続だ。私たちはいつだって「あの時ああしていれば…」と悔やみ、もうひとつの叶わなかった未来に思いを馳せる。ゲームならセーブポイントまでさかのぼってフラグを立て直せるが、現実はそうもいかない。そのうえ、過去に戻って選択し直したところで、今より良い結果になっているとも限らない。どんな道を選んでも、今を大切に生きるしかない。そうわかってはいるが、どうしたって苦い思いは胸にくすぶり続ける。

 冬野夜空さんの新作『あの夏、夢の終わりで恋をした。』(スターツ出版)も、そんな選択と後悔の物語だ。

 2年前、羽柴透は交通事故により、妹を目の前で失った。足がすくんで一歩も動けなかった自分を責め、本来妹が経験するはずだった青春を拒み、音楽の道も諦めてしまった透。だが高校最後の夏休み、ふらりと入ったカフェで、透はピアノを弾く少女・日向咲葵と出会う。その音色、微笑をたたえた横顔に一瞬で魅せられ、透は彼女に告げる。「……ひと目惚れ、しました」と。

「後悔のない選択を」という透の理念から外れた行動だったが…

2020/8/27

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僅か半年で7万2000部超え! 『一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。』著者・冬野夜空、初インタビュー

 余命短い彼女と、彼女の写真を撮り続ける僕。ふたりの切なくも濃密な2カ月間を描いた『一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。』(スターツ出版)が、現在7万2000部を超えるヒットに。著者の冬野夜空さんは、これがデビュー2作目の若手作家。大学に通うかたわら小説を執筆し、今もっとも期待されるライト文芸作家のひとりとして注目を集めている。

 作家を目指した経緯、『一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。』の誕生秘話、最新作『あの夏、夢の終わりで恋をした。』での挑戦など、初めてのインタビューでたっぷり語っていただいた。

じんわり切ない読後感の物語を描きたい

──はじめに、冬野さんが小説を書こうと思ったきっかけを教えてください。

冬野夜空さん(以下、冬野):いくつかありますが、一番大きいのは「読んでいたら書きたくなった」というシンプルな理由です。特に好きな作家は三秋縋さん。三秋さんは“不幸中の幸い”を描くのがうまいんですよね。不幸が前提にありつつ、その中で幸せを見つける物語が多く、影響を受けました。僕のデビュー作『満月の夜に君を見つける』(スターツ出版)も、三秋さんの…

2020/8/22

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あの夏、夢の終わりで恋をした。 (スターツ出版文庫) / 感想・レビュー

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優希

キュンとするようなひと夏の純愛の物語でした。理想の幸せと悲痛の運命が絡み合う中で、残酷に幸せを美化している印象を受けます。選ぶことが多いけれど、選ばなかったことがどうなるのか気になって仕方ありません。

2021/08/14

オセロ

想像していた内容とは違いましたが面白かったです。特に物語の真相が明らかになってから一気に引き込まれてました。ハッピーエンドで終わってなにより。

2022/08/03

藤@低浮上

ちょっと感動するようなストーリーだった。 猜疑こうなるの!?とびっくりする展開だったが、楽しんで読めた。

2023/03/12

本屋びと

この作者さん、前の作品が売り場で大展開されてて内容も面白かったから、こっちも読んでみた。ただ、うーん。ちょっとSF設定が極端というか、全部うまくいきすぎなのは、白けちゃうというか、ハッピーエンドと言えるのかな……。前に読んだ『Hello,Hello and Hello』みたいなビターな終わり方のほうが、切なさとかカタルシスが残る気がするなー。セリフも、キミスイっぽかった前作のほうが好みかな。。。辛口ですみません!!期待が大きすぎたのかも。

2020/12/17

ナギ

音楽の好きな少年少女の恋愛物語。妹が事故死をし、 この世界に絶望した少年がとある少女に恋に落ち付き合う事に。 彼をその少女が支える為に奮闘するのだが妙におかしい部分を発見し…… ラヴェルの『亡き王女のためのパヴァーヌ』の逸話が語られ、 世界の本当の姿が徐々に見え始めていく。 実に興味深いお話でした。音楽は全く知識がなかったので、新しい知識を得ることができましたし、物語としても好きなタイプだったので安心して読めました。

2020/11/03

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