KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

松苗あけみの少女まんが道 (BUNKASHA COMIC ESSAY)

松苗あけみの少女まんが道 (BUNKASHA COMIC ESSAY)

松苗あけみの少女まんが道 (BUNKASHA COMIC ESSAY)

作家
松苗あけみ
出版社
ぶんか社
発売日
2020-06-10
ISBN
9784821145539
amazonで購入する Kindle版を購入する

「松苗あけみの少女まんが道 (BUNKASHA COMIC ESSAY)」のおすすめレビュー

一条ゆかりも登場! 少女漫画の黎明期を駆け抜けた漫画家の一代記『松苗あけみの少女まんが道』

『松苗あけみの少女まんが道』(松苗あけみ/ぶんか社)

 私がよく少女まんがを読んでいたのは1990年代後半だった。

 本屋に行くと、たくさんの女性向け漫画がずらっと並んでいたのを覚えている。どうしてそんなに女性向け漫画が一般的だったのか、子どもだった私は考えたこともなかった。少女漫画は物心ついたときから身近なものだったからだ。

 私の子ども時代、女性の漫画家が描く少女漫画が増え続けていた理由は、70年代、80年代にデビューした少女漫画家たちの青春時代にあった。

『松苗あけみの少女まんが道』(松苗あけみ/ぶんか社)では、ひとりの少女漫画家がヒット作を生み出すまでの過程がギャグテイストで描かれている。それだけではなく、女性の漫画家が活躍する道を切り開いた70年代デビューの少女漫画家たちの青春を知ることができる。

 70年代前半、萩尾望都さん、竹宮惠子さんといった「花の24年組」と呼ばれる昭和24年前後に生まれた少女漫画家が続々とデビューし、女性向け漫画では誰も扱っていなかったテーマをどんどんと開拓した。

 当時、本書の著者である松苗あけみさんは漫画が大好きな子ど…

2020/8/12

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

松苗あけみの少女まんが道 (BUNKASHA COMIC ESSAY) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

はやしま

「純情クレージーフルーツ」大好きでした。『ぶ~け』読んでました。あの罫が入ったデザインのコミックス好きでした。出てくる名前が一条ゆかり先生、汐見朝子先生、弓月光先生、有吉京子先生、内田善美先生と綺羅星のごとく。針も効かないほど苦しみながら名作を生み出してくださった一条ゆかり先生に感謝。内田善美先生は孤高の作家さんを想像していたけど、とっても優しいお姉さん(美大生)で私生活がオシャレ。これは松苗先生から現在世間と没交渉と言われる内田善美先生へのラブレター本ではないかと思う。松苗先生、面白い一冊をありがとう。

2020/06/16

たまきら

絵はよく見るけど、猫と自画像以外作品が思い出せない…それがこの作家さんの印象でした。のんびりしてて欲がなく、ミーハーで愛されキャラな感じのこの著者の明るい語り口は、ど根性物の漫画家さんエッセイとは雰囲気がちがってビックリしました。

2023/03/05

くさてる

「ぶ~け」直撃世代で「純クレ」リアルタイム読者としては、頁をめくるごとにいろんな感情がこみあげてきてたまらなかった。才能がなかったとか何のとりえもない平凡な女の子とか自虐でおっしゃられてますが、とんでもない話ですよ……松苗先生のカラーイラストの美しさと代表作の面白さ楽しさといったら、当時のファンをどれだけ楽しませてくれたことか。「ぶ~け」や当時の人気漫画家さんの裏話も楽しくて、素晴らしい。読後、思わず、ありがとうございました!と言いたくなった一冊です。面白かった!

2021/01/21

マッピー

元旦に感想を書いた、「薔薇はシュラバで生まれる」がアシスタント生活について描いたものなら、この本は漫画家を目指した少女の一代記。正直面白さなら「薔薇は~」の方が格段に上でした。でも、内田善美について描いてあるのですもの。彼女がいかに丁寧に時間をかけて絵を描いていたかがわかり、その人となりも初めて知ることができて、内田善美目当てで読むには大満足の一冊。驚きなのが、70年代の少女漫画家って、住所がファンに筒抜けで、突然ファンが押しかけてくることも日常だったようなこと。個人情報だだ洩れの時代。怖すぎる。

2021/01/03

kochi

姉の友人が内田善美の友達で、内田の代わりに憧れの一条ゆかりのアシスタントとなったは良いが、家への連絡を3日忘れて、家出少女に^_^ というようなところから始まる、バブル時代を駆け抜けた少女漫画家松苗あけみの波乱万丈の漫画家人生!内田善美のWikiに、松苗あけみさんが連絡を取っているとの話が載っていて、どういう関係か?と思っていたが、本書で謎が解けた。仲良しなのだ。その内田との別れのシーンとか、同じく「ぶ〜け」で書いていた吉野朔実と「最後にお会いした時に握手できてよかった…」というシーンが、心に残る。

2020/11/30

感想・レビューをもっと見る