木下恵介の映画 (フィルム・アートシアター)
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木下恵介の映画 (フィルム・アートシアター) / 感想・レビュー
あきあかね
大群衆が兵士達を熱狂的に見送る中、体の弱い息子を思い行進を追いかける母親の哀切を描いた『陸軍』、灯台守の夫婦の長年の生活を丹念に描き、平凡だがまじめに生きた庶民の人生への讃歌となった『喜びも悲しみも幾歳月』。 木下恵介監督の作品には、「感傷」が通底している。センチメンタリズムというと一般的に弱いものとして負の印象をまといがちだが、木下作品は弱さというものを肯定しているように思える。著者は自身が愛する『二十四の瞳』について、感傷という切り口から迫る。⇒
2022/07/19
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