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AI支配でヒトは死ぬ。 ―システムから外れ、自分の身体で考える―

AI支配でヒトは死ぬ。 ―システムから外れ、自分の身体で考える―

AI支配でヒトは死ぬ。 ―システムから外れ、自分の身体で考える―

作家
養老孟司
出版社
ビジネス社
発売日
2021-09-24
ISBN
9784828423258
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AI支配でヒトは死ぬ。 ―システムから外れ、自分の身体で考える― / 感想・レビュー

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tamami

病院に行けば、医者は病人そっちのけでパソコン画面のデータ把握に余念がない。銀行では本人を目の前にして本人であることの証明を要求される。一人一人のヒトが持つ個性は、ノイズとして処理される。それらを先導しているのがAIである。このまま行けば、自然の塊として生まれるヒトの子どもも、幼少期から山川草木に触れることなく育つことで、脳のシナプスの刈り込みによって、人造人間的な脳を持った大人になってくるだろう。しかし所詮ヒトは自然の賜である。自然な身体と人造人間の脳と、将来どう折り合いを付けるのか。付けて行かれるのか。

2021/10/07

さきん

クライテリオンと養老氏がコラボする日が来るとは思わなかった(笑)。前編集長が鎌倉文学館館長の富岡さんだったので、そこでつながっただろうか。MMTに関しては、養老氏は明らかな明言を避けているような気がした。コロナ対策で、見当違いの緊急事態宣言やAIやビックデータが切り捨てる測定できない要素、身体の感覚についての違和感について意見の一致が見られた。参勤交代は貧乏な多くの日本人には難しいから、高所得者にこそ実践していただきたい。

2021/12/23

ta_chanko

AI時代とは、データが現実になる世界。人間がシステムに飲み込まれる社会。「ああすれば、こうなる」ではなくて、不気味なものや不条理なこととも付き合いながら、身体の声に耳を傾け、自足・自立した生活を構築していくことが大切。「改革」ではなく「手入れ」の思想。システムに適合させるような教育も面白くない。「クリエイティブ」とは、先が見えないほうを選ぶということ。いろいろ示唆に富む内容。

2022/04/28

Tenouji

あぁ、そう理解すれば、良かったのか!『生命の戦略は「選択と集中」ではなくて、「過剰と間引き」なんですね』。

2021/10/25

しゅわっち

デジタル、統計などを使って、現実を切り捨てていることを嘆いている。読んで思ったのは、西洋文化論理で、デジタル思考的な考えで、すべてが説明する方向に日本の影響を受けていることであった。それが悪い方向だと伝えている。私もデジタル思考一辺倒になりかけているような気がした。最近読んだ本でDNAだけでなく、アナログを使い調整をしている本を読んだ。情報の伝達はデジタルが。便利であるが、アナログに深い情報伝達能力があることも加味しなくちゃいけないと思った。本と私が違うのは、両方大切だと思ったことだ。

2022/03/07

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