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砂の降る教室: 石川美南歌集

砂の降る教室: 石川美南歌集

砂の降る教室: 石川美南歌集

作家
石川美南
出版社
風媒社
発売日
2003-12-01
ISBN
9784833151320
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ジャンル

砂の降る教室: 石川美南歌集 / 感想・レビュー

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浅葱@

「わたしだったか 天より細く垂れきたる紐を最後に引つぱつたのは」「まだ君が全てではなくうすあをき銀杏の影に身を浸しをり」「シャッターを叩いて君を起こしたし電信柱ひかる夜更けは」なんだか染みてきます。

2014/06/09

浅葱@

「空つぽの水筒持ちてみづうみに沈める羊雲盗りに行く」 そんな気分になった。ふと、入り込む余地。つい、想像してしまう雰囲気が、そこここにある。「この虹は一番奥の本棚に戻しておいて、dear図書係」不思議さが当たり前のように親しく思える。「虹自身時間はありと思いけり」(阿部青蛙)を思い出しつつ、おやすみなさい。

2013/06/19

辛口カレーうどん

「気難しさうに眠れる紫陽花を背負ひて雨の石段を行く」   素敵な言葉の音を楽しむ。そこから広がる物語を思い描きながら・・・

2014/10/19

里馬

発見さるは角川ならづ出逢えて良かつた猿がお仕事 読書をば一時休止せむとするも石川女史の魔の手に絡まん ラーメンズ彼らが制定「短歌条例」、読後の今なら楽しく過ごさん

2010/03/01

さつき

これは、とても、素敵。ずっと気になるなぁと思っていた歌人なのですがこんないいならもっと早くに思いきって買っておけばよかった。読み手ではない私にとって(解くに現代短歌は)意味がわからなくてもことばの響きや連なりの面白さが好き、という部分も多いのですが、一首ごとの面白さよりも連作を通して見えてくる気がする情景や物語の気配、が、素敵だなぁと。はじまりから、あとがきにいたるまで、現実と幻想のあわいをふわふわ漂うみたいな風景。相当、好きです。

2012/03/04

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