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水曜日は働かない

水曜日は働かない

水曜日は働かない

作家
宇野常寛
出版社
ホーム社
発売日
2022-05-26
ISBN
9784834253603
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水曜日は働かない / 感想・レビュー

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ころこ

普通のちょっと知的なエッセイとしては十分だと思います。しかし、著者の大きな本は思想的な問題を提示していたので、本書でもそれを期待しました。著者の限界は、東京に住み、40代で、生活に追われていない優位性を葛藤なく享受していることに疑問を持っていないことにあらわれています。ランニングへの言及が多くあり、それが身体性かといえば、それは半身でしかない。例えば「ホールを仕切るオバちゃん(60歳くらいだと思う)」とは、サラッと書けません。自分の半身のもう一方に何があるのかを考えることが想像力というものでしょう。

2022/06/04

ゆきねこ

自営業の方なので、自分がいつ働くか、いつ休むかを決められるというエッセイ。ランニングして昼食はどこかのお店で。このお店を選ぶ判断が楽しい。一緒に走る仲間のチョイスも尊重し、アルコールダメとか、カロリーがどうとか。評論家としての映画評、ドラマ評も楽しい。「大豆田とわ子と3人の夫」は見ていたので色々な見方を教えてもらった。「バットマン」シリーズについての深い洞察等はついて行けないけど、理知的な雰囲気に浸ることが出来た。「読むこと」と「書くこと」のバランスについて、読むことが出来なくても発信は出来る現在の混乱。

2023/04/23

冬佳彰

『遅いインターネット』の著者によるエッセイ。というか、俺は最初、エッセイという認識がなく手に取ったんだけどね。「水曜日は働かない」ことにした著者の、友人や仕事、コロナ、各種ドラマ、映画、オリンピック問題、走ることなどを巡って考えたことって感じか。各種媒体に発表されたものを集めており、3部に分かれているが、中での統一性はあまり考えて読まなくてもOKかなあ。エッセイなので、「ん?結局、どーしたいの?」って部分もあるが、それは他書を読むべきなんだろうな。

2022/08/08

Hiroo Shimoda

何かを成し遂げることではなく、ただいることをお互いに認め合う、拒否しない世界、ということだろうか。一見それは家族の機能のような、でも家族ほど干渉しない距離感なのかな

2022/12/12

イワハシ

デビュー以前から読んでいる著者のちょっと軽い(ところもある)エッセイ集。長編評論で見られる強い口調がマイルドになっていて、とても良い出来だと思う。こういう路線ももっと読みたい

2022/05/31

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