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作家たちの手紙—Writers’ Letters

作家たちの手紙—Writers’ Letters

作家たちの手紙—Writers’ Letters

作家
マイケル・バード、オーランド・バード
沼野充義
出版社
マール社
発売日
2022-11-14
ISBN
9784837306900
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作家たちの手紙—Writers’ Letters / 感想・レビュー

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パトラッシュ

作家直筆の原稿や手紙は、見ているだけで滋味深く面白い。当時どんな思いを抱えて文章を書いたのか、文学や人生のドラマが想像してしまう。作家の展覧会を見に行ったり原稿の写真版を入手していたが、日本人のものが主だったので、外国作家の直筆書簡集が出たのは何とも嬉しい。下積み時代の苦労を分かち合ったり、事件や批判に巻き込まれたり、恋愛や金銭面の悩みを打ち明ける相手がいたからこそ、彼らは作品を残せたのだ。特にワイルドの獄中書簡とツヴァイクの遺書は、どうしようもない社会の圧力に押し潰される詩人の悲痛な叫びが聞こえてくる。

2023/03/28

くさてる

500年間に綴られた作家や詩人の手紙をまとめた書簡集。わたしには未知の作家の名前も多かったけれど、ブロンテ、ディケンズ、ウルフ、ヴォネガット、ケルアックにワイルドと、有名どころの名前が揃っている。手書きの文字の読みにくさ、現れる癖のようなもの、書き方、そんなものが生で見られるのは面白かった。日本からは与謝野晶子の手紙が選ばれています。

2023/03/29

かふ

書簡体小説や作家の手紙は魅力的なものが多いが、一枚だけでは状況とかよくわからないので説明文でなるほどと思うが、この本の第一の魅力はなんと言ってもその書体だろう。書体から正確がわかるような、シャーロット・ブロンテは教師らしく整った見事な書体であるし、リルケとか神経質そのな細かい字で、何よりベケットがいじけたように中央に固まっていたり、コンラッドは力強く大胆だったり、筆跡を眺めているだけでも面白い。ヴォネガットは捕虜になったのを家族に知らせる手紙だけど筆跡は中学生みたいだ。絵入りだと魅力倍増だった。

2023/10/19

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