うさぎ穴からの発信: 子どもとファンタジ-
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うさぎ穴からの発信: 子どもとファンタジ- / 感想・レビュー
ムーミン2号
河合さんが主に1980年代に「児童文学」について書いた論考や解説等をまとめた本。児童文学は決して子どものためだけではなく、大人が読むとよい、いや読むべきだ、という。それは、人間がその本来性を回復するためには、ファンタジーを持つことが必要であって、ファンタジーと切り離された時、我々は機械と類似の存在になる(p.122)という文章や、「うさぎ穴」とは真実を見る力を持った透徹した「子どもの目」である(p.51)という論旨などに伺える。それらを裏付ける作品の数々の「読み」がたいへん興味深い。
2018/02/14
犬メリー
お世話になっている臨床心理士の先生から、「小宇宙」の説明として、これを読んだらわかるかも、と渡された本。わかるようなわからんような…。とても読みやすく、児童文学の解説付きカタログの気分で読め、読んでみたい本が増えた。
2014/12/17
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