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蕎麦湯が来ない

蕎麦湯が来ない

蕎麦湯が来ない

作家
せきしろ
又吉直樹
出版社
マガジンハウス
発売日
2020-03-12
ISBN
9784838730858
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『蕎麦湯が来ない』(せきしろ、又吉直樹/マガジンハウス)

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続きは本書でお楽しみください。

2020/5/15

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『蕎麦湯が来ない』(せきしろ、又吉直樹/マガジンハウス)

そこからだと月は見えない

 突然、後輩から電話があった。数年前は毎日のように顔を合わせていたから随分久しぶりのように感じた。最近は劇場で会うと「また飲みにいこう」とは言うものの、なかなか実現していなかった。このタイミングでの電話は嫌な予感がする。  下北沢の中華料理屋に一人でいることを伝えると、会うことになった。後輩は店に着くなり、「実は相談がありまして……」と重い口調で話しはじめた。後輩は数年前にコンビを解散したあと、一人で活動を続けていたが、演劇に出演する機会があり、お芝居の面白さと厳しさを痛感し、本気で役者をやりたいという気持ちが強くなったらしく、その一方で芸人を続けたいという気持ちもあるという。  僕は両立を提案したが、芸人のままだと、演劇の世界の人達から甘やかされてしまうことが本人は嫌なようだった。真…

2020/5/14

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蕎麦湯が来ない / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

けんとまん1007

このコンビによる作品のうち、2冊目。今度は、自由律俳諧と写真と散文のバランスが変わっていて、散文の割合が少し増えた感じで、それもまたいい。相変わらずの繊細な視点がベースにあるのが伝わってきて、ある意味、心地よさがある。自分のこころと精神を、もみほぐしてくれるようだ。そんな俳諧の中で、「停まってるトラクターが静かだ」の句が、一番、響く。自家菜園をやっていて、小さいながらトラクターがあって、使っているので、この光景が浮かび、心に沁みる。

2021/01/28

美登利

センチメンタル。お二人の自由律俳句の本、他にも読んだはずなのに検索しても出てこないって何故?私の勘違いだったのかしら。俳句も良いけれど、間に結構な量で挟まれるエッセイの味わいが深い。せきしろさんのお姿をネットで調べ拝見してびっくり!なんだか想像していた方とは全然雰囲気違うわ〜。せきしろさんが又吉さんと出会った経緯は悲しい逸話があったんですね。どの句が1番かは決められませんでしたがモノクロの写真と相まって感傷的な気分になります。良い意味で。

2020/07/24

ホッパー

2人の自由律俳句とエッセイが交互に寄せてくる本。レビューを見て知り読む。又吉さんは元々ファンで、せきしろさんは名前だけ知っているくらいであった。変な執着というべきか、自分ルールがある2人で面白い。 自由律俳句については初めて知った、こういうものなのか。読み進めていくうちに気づくと心地よくなっていた。

2021/03/07

ぶんこ

せきしろさん、知りませんでした。そして「自由律俳句」も知りませんでした。最初は(この短いつぶやきのような言葉の数々は何?)と理解不能でしたが、不思議なもので読み続けていると心地よくなっている。せきしろさんの自意識過剰ぶりや、周囲への気の遣い方に驚く。コンビニのコピーに並ばないとは、途中で並んだ人とありましたが、私も気づかずにやりそうです。又吉さんは思っていたよりは人付き合いが良いのにびっくり。もう一冊同じシリーズ?が手元にあり、早く読んで家族にまわさなくてはならず、読むか迷っています。

2021/08/31

水色系

それぞれ好き→レジ袋越しにニラが見える(せきしろ)/一人足りないが出発することに決まった(又吉直樹)。間のエッセイも良~。お二人とも人間観察しすぎ、呼吸するように人間観察しとる、自意識が強いのって観察の結果としての言語化能力に長けているからなのでは?とちょっとだけ思った。もうずっとエッセイ書き続けてほしい。

2023/01/22

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