KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

本は3冊同時に読みなさい

本は3冊同時に読みなさい

本は3冊同時に読みなさい

作家
佐藤優
出版社
マガジンハウス
発売日
2020-12-03
ISBN
9784838731350
amazonで購入する Kindle版を購入する

「本は3冊同時に読みなさい」の関連記事

誰もが複数の人格を上手に飼い慣らして生きている【虚人の星/島田雅彦】/本は3冊同時に読みなさい⑥

長い期間での外出自粛が求められて、お家で過ごす時間が増えた人も多いのではないでしょうか。こんなときこそ、読書をして人生を豊かに広げましょう。月平均300冊読む佐藤優氏が一生ものの読書法を伝授。これまでの書評をまとめた1冊から厳選してご紹介します。

『本は3冊同時に読みなさい』(佐藤優/マガジンハウス)

虚人の星 島田雅彦 講談社  優れた小説は、複数の読み解きが可能になる。本書は、ユーモア小説、パロディ小説、スパイ小説、政治小説などとして読むことができる。私はこの作品を、誰もが持つ複合アイデンティティーを描いた小説として読んだ。  人間は社会の中で、さまざまな役割を果たさなくてはならない。例えば、ここに55歳の日本人の男がいるとする。この男は、会社では営業部長、家では夫であり、父、所属している宗教団体では支部長などさまざまな役割を果たしている。役割によって行動が異なる。宗教団体では、いつもニコニコしている人格者であるにもかかわらず、家庭では父権主義的な暴君で、会社では上司にはおもねるが、部下からは成果を徹底的に搾取する上しか見ていない「ヒラメ型人間」…

2021/2/11

全文を読む

他者を見下すことでしか自己意識を確認できない学生たち【終点のあの子/柚木麻子】/本は3冊同時に読みなさい⑤

長い期間での外出自粛が求められて、お家で過ごす時間が増えた人も多いのではないでしょうか。こんなときこそ、読書をして人生を豊かに広げましょう。月平均300冊読む佐藤優氏が一生ものの読書法を伝授。これまでの書評をまとめた1冊から厳選してご紹介します。

『本は3冊同時に読みなさい』(佐藤優/マガジンハウス)

終点のあの子 柚木麻子 文藝春秋  評者は現在、複数の大学で教鞭をとっている。そこで気づいたのは、学生たちが、お互いの距離の取り方について、過剰なほどに神経質になっていることだ。このあたりの事情を理解するのに柚木麻子氏の『終点のあの子』がとても参考になる。この小説では、中高一貫制の女子高で、いじめる側、いじめられる側の生徒の内的世界が見事に描き出されている。特に、高校からこの学校に入り、著名な写真家の娘で奔放な生活をしているが、実は傷つきやすい朱里の物語が興味深い。朱里は希望通り美大に進むが芽が出ない。そして、親友と思っていた杉ちゃんが東京に残らず、広島の故郷に帰るということになり激怒する。当初、朱里を宥めようとしていた杉ちゃんも最後に堪忍袋の緒が切れ…

2021/2/10

全文を読む

関連記事をもっと見る

本は3冊同時に読みなさい / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

mitei

なぜこのタイトルなのか?ほとんど書評なので肩透かしを食らった。本書だけでなく一般的に最近内容とタイトルが合ってない詐欺が多いな。それはさておき1つの分野を知るには3冊、読んで理解する必要があるという著者の話は納得。 ついつい成毛眞氏の「本は10冊同時に読め」をタイトルで想起されてしまうのであらゆる分野を同時並行で読めと誤読してしまった。 つくづく本の内容から乖離したところで引っかかって中身が頭に入りにくい。 内容は外交官出身だからか著者の専門の分野について書かれた本の書評は勉強になった。

2021/11/10

KAZOO

佐藤さんの最新の書評集です。題名を見ると一見読書法の本と思われるますが、最初と最後に題名に関する部分が収められています。要は同じ分野の本を読むときは2冊ではなく3冊か5冊読めということです。奇数冊だと意見が分かれた場合に多数はどちらかよくわかるからというようです。この書評は思いに毎日新聞に掲載された最近のものを様々な分野に分類して私には非常に参考になりました。

2021/01/01

gtn

タイトルのイメージと異なり、内容の大半は書評集。ただし、歴史、世界情勢、人物観、宗教等、各分野において著者がポイントと認めた書籍を選択しており参考となる。中でも、複合アイデンティティを扱った、島田雅彦「虚人の星」に興味がそそられる。一人の人間が様々な立場で、様々な人格をさらけ出すことと、己を貫く哲学との折り合いの付け方を知りたい。

2021/05/04

carl

読書術かと思ったら書評(読んでみたいが私には難しい本ばかりな感じ)だった。タイトル読み間違えました。

2021/06/04

kubottar

読書法の本ではなく、書籍の紹介がメインの本。

2021/01/24

感想・レビューをもっと見る